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第1話

既婚者でオメガの美青年、ハザマは専業主夫の好青年。数日前プロポーズされ結婚した男だけを愛し毎日、家事をするハザマの悩みは子宝に恵まれない事で夢は夫と添い遂げる事。ブルーダイヤのような瞳と黒真珠のような髪の毛の持ち主で毎晩、子供を欲しがる夫と励んでいるハザマは小柄で短小のタンパクな寒がりである日、夫と共に病院に足を運んだ。 「…これは、珍しい…」 ハザマと医師の姿がある診察室内。そこでハザマの検査データを見た医師はそう呟いた。 「あのーオレは…」 「不妊症です」 ハザマの言葉を遮った医師はエ…と言う言葉を発したハザマに残念ながら治療法はありませんと言う言葉をかけた。 その時、その顔にある目を泳がせたハザマは解りましたありがとうございましたと言う言葉を発した。 その時、用を足すため席を外していたハザマの夫はほどなくしてハザマと再会した。 「…あっ」診察室の近くにある通路。そこでハザマを見つけ駆け寄ったハザマの夫は結果どうだった?と言う言葉をかけた。 「不妊症だって。治療法ないって」 「…エ…」 その時、夫の顔色が一変するのを目にしたハザマは子供が出来ない体だと知っても夫が自分から離れていかないだろう…と思っていた為その目を見開いた。 「俺は子供が欲しくてお前を選んだんだ」 「…」 「別れてくれ」 ハザマは目の前が真っ暗になるような感覚を覚えた。 自分の子供を産める奴なら誰でも良かったのか…。 ハザマの脳裏に夫と過ごした日々が蘇る。 あの時も、あの時も、あの時もお前はオレが自分の子供を孕めるから…。 「ッッ」ハザマは夫の為にしてきた事が全て無意味な事だった…と言う残酷な真実にその心をえぐられた。 「お前みたいな奴と結婚しなきゃ良かった」 ハザマは結婚指輪を外すとそれを夫に投げつけた。 指輪を返せば離婚が成立する世界、オメガバーストリアでハザマは死に場所を探し始めた。

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