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第7話 愛欲
星夜の家に来る前に、一応後ろの穴を綺麗にしてきたけど、素早く身体を洗った後に、もう一度洗っておいた。
洗面所で身体を拭いていると、星夜が入ってきた。僕は驚いて、女の子みたいにバスタオルで前を隠してしまう。星夜はクスリと笑って勢いよく服を脱ぎ捨てると、僕の頭に手を置きながら「先に寝室に行ってて」と言って、風呂場に入っていった。
僕は急いで身体を拭いて、足早に寝室に向かう。中はすでにエアコンがついて涼しく、火照った身体にはとても心地よかった。
ーーチラリと見えたけど星夜の身体…、筋肉がカッコよかった…。
ベッドに腰掛けて、ボーッとさっき見た星夜の裸を思い出す。今からあの身体に抱かれるんだと思うと、腰の奥が疼いた。
下にタオルを巻いただけの格好のせいか、クシュッとクシャミをする。すぐにドアが開いて、おなじく腰にタオルを巻いた星夜が入って来た。眼鏡を外して僕の隣に座り、肩を抱き寄せる。
「エアコン効きすぎ?身体が冷たくなってる…。ほらおいで。俺が温めてあげる」
「ん…」
星夜がそっと僕を押し倒して、上に被さった。僕の身体が冷えてるせいか、ピタリと合わさる星夜の肌が熱い。触れる素肌から快感が広がって、僕の全身が痺れた。
星夜の形のいい唇が、僕の小さめの唇を貪る。激しく舌を絡めて強く吸う。
すでに固く立ち上がっている僕の性器が、タオルを押し上げていて恥ずかしい。
星夜に当たらないように腰をずらそうとすると、僕の性器にゴリッと固いモノを押し当てられた。
「あっ…んぅ、あっ、や…ぁ」
タオル越しに僕の性器に自分の性器を擦りつけて、星夜が僕の乳首を舐めて吸う。
僕は、昔から尻の穴を弄る時に乳首も触っていたから、乳首がすごく感じてしまう。
だから甘い声を上げて星夜の頭を抱き寄せ、顎を反らせて恍惚となった。
「朔…ここ感じるの?ふ…可愛い…」
「ちが…んぁ…っ」
否定の声を上げようとすると、タオルを取られて、星夜の長い指が、僕の性器に絡みついて上下に動いた。
「ああ、美味そうな蜜を垂らしてる。朔はどこもかしこも可愛いよ」
「や…んなこと、ない…っ、ああっ」
星夜が、僕の先端から溢れる蜜をすくって、僕の尻の穴に塗り込みながら、つぷりと指を入れた。
「ああっ!あん…、んっ」
「ああ…柔らかいね。自分で触ったの?」
「んぁ…、はぁっ、触った…」
「ふっ、俺としたかった?」
「あ…っ、ん、したかっ…あっ!」
グッと中の気持ちいい箇所を強く押されて、僕は大きな声を出して腰を跳ねさせた。
また星夜に乳首を吸われて身体を震わせてるうちに、 いつの間にか入っていた三本の指がぐるりと動かされる。
指が引き抜かれ、星夜が僕の両足を抱えた。震える僕の後孔に固いモノが押し当てられて、グッと先が入ってきた。
「朔…好きだ」
「あっ…!」
甘い声で囁くと同時に、星夜の性器が一気に僕の中を貫いた。強い刺激と一つに繋がれた喜びに、僕は涙を零して震える。
「朔、ごめん。ゆっくりとするつもりだったのに…。痛い?大丈夫?」
「ん、へいき…。ね、動いて?」
「辛かったら言えよ?」
星夜が掠れた声で言って、律動を始める。星夜のモノで中を擦られ、気持ちよくて僕の腰は震えっぱなしだ。
子供の頃に男同士のセックスを見てから、ずっとどんなのだろうと想像してきた。今、好きな人のモノが僕の中を動き回り、想像以上に気持ちいいことを知った。
星夜にリズムよく身体を揺らされて、あの時の男のように僕は高く甘い声を上げる。
律動が速くなり、星夜が僕の腰を掴んで強く腰を打ちつける。ひと際強く打ちつけた後に、低く呻いて奥深くに熱い精液を吐き出した。直後に僕の性器を強く握られて、僕も勢いよく白濁を飛ばした。
初めての激しい行為と興奮に疲れて、僕の瞼が重く閉じそうになる。
星夜が優しくキスをして、「朔、寝ていいよ」と、笑いながら言った。
ずっと妄想してきたことを現実に体験して、僕はとても満足だ。好きな人ができて、好きな人も僕を好きで、それって奇跡だと思う。その相手と繋がって、これ以上の幸福はない。
僕は、もっと行為の余韻に浸りたくて起きていたかったけど、眠気には抗えなくてそっと目を閉じた。
意識が薄れていく中で、星夜の「ずっと待ってたよ」と言う微かな声が聞こえた。
ああ…そっか。ふふ…星夜、僕を見つけてくれて、待っててくれて、ありがとう。
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