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第1話

救世主になりたい願望がある美青年、索は小柄の童貞。ボンボンで黒髪の独身貴族でもある索は漆器のような瞳の持ち主である日救世主が必要な異世界に召喚された。 「…?!?」 「救世主様っ」 「!オレ?」 「そうですっ」 索はその顔を綻ばせた。 索と索を召喚した召喚師、索に声をかけた大臣がいる室内。そこで索に声をかけた大臣は索にアナタ様が救世主になって下さらなければ我々の国は滅亡します…と言う言葉を発した。 その時、自分の頬をつねっていた索は痛っと言うと共に自分が夢を見ているわけではない事を悟った。 「救世主、なってあげてもいいよ」 「本当ですかっ」大臣は興奮気味にそう言い索の手を握った。 「ありがとうございます。ありがとうございます」大臣の喜びっぷりに一抹の不安感を覚えた索は「オレは何をすればいいの?」と言う言葉を発した。 その時、黙って索の目に視線を移した大臣は刹那その口を開いた。 「我々の王と交わり後継ぎを産んで下さい」と言う言葉を発した。 「ハ?」 「王は異世界人と交わらなければ後継ぎを作れない、アルファと言う名前の体に生まれたんです」 「エ…何でオレが男とヤらなきゃいけね―んだよっってか男が妊娠するわけ…」 その時、自分が元いた世界とは違う世界にいる…と言う事を思い出した索は「いや異世界だからありうるのか…」と言う言葉を発した。 それから肩を落とした大臣に元の世界に戻る方法を尋ねた索は刹那、ジンッと言う男の声に視線を移した。 「ミカド様」 その時、そう言いひざまづいた大臣は申し訳ありません…と言いながら視線を索に移した。 「うわっすげードラゴンがいるっ」 「あやつか…」 ミカドはそう言うとその顔を綻ばせた。 「予想よりずっと可愛い」 「エ…」 それから索に歩み寄り始めたミカドを目にしたジンはその顔を曇らせた。 …これでミカド様はあの人と…。 数年前、ミカドに会い惚れたジンは心身共に美しい美青年。一途で独身のジンは叶わぬ恋…と知りながらずっとミカドを思い続けている好青年でミカドが異世界人との間にしか子供を作れない…と言う事を知った時も自分を殺しミカドの為に異世界人を召喚する方法探しをした愛国心のあるジンは後日、体調を崩した。

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