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第2話

一人分の家財道具がある室内。そこでベッドに横たわっているジンは以前ミカドに貰ったドライフラワーがあるサイドテーブルを眺めている。 ―――淡色の瞳。濃色の髪の毛。薄紅色の唇。 ジンの美貌は男感のあるモノで体は中肉中背。仕事一筋で男も女も知らないジンは刹那ナニやってんだろオレ…と言う言葉を発した。 王の為、国の為に必死で探し見つけた異世界人の召喚法を知り合いの召喚師に教え召喚してもらった異世界人に王を盗られた…と言う思いから嫉妬に狂い始めた自分に嫌気がさし投げやりな生活をし体調を崩したジンは刹那、ジンッと言う声に視線を移した。 「…セメル…」 その時ジンのいる室内にマツタケの様な果実を持って現れた男はマント付きの洋服姿で男感のある美貌の持ち主。タチでジンに片思いをしているセメルは王宮の警護している騎士の一人でジンがミカドが好きな事を知っている漢。ジンがミカドが好きな事を知っているセメルはいつかジンが自分に振り向いてくれるんじゃないか?と思いながら一途にジンを思い続けている。 「過労で倒れたんだってな?」 「うん」 「らしくねぇな」 「うん」 「…」 「…」 二人の間に微妙な空気が流れ始めた直後、大変ですっっと言う男の声が二人の鼓膜を揺らした。

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