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第4話〈永斗目線〉
「おう、永斗。おっかえり〜」
「え、朋也くん?」
アルバイトを終え、店の階段を降りた先に、朋也くんがいた。時刻はもう二十三時半。今日は二十二時までのシフトだと聞いていたから、てっきり先に帰宅していると思っていたのに、まさかこんなところにいるなんて。僕は急いで朋也くんに駆け寄った。
「何してるの、こんなとこで」
「酔っ払いの愚痴聞いてやってたら遅くなっちってさー。それなら永斗と一緒に帰ったらいいんじゃね? って思って来てみたんだ」
「あ、そうなんだ。嬉しいよ」
「へへへ〜。なぁ、お前明日休みだろ? ちょっと公園でいっぱい飲んでから帰らねー?」
「公園で飲むの?」
「なんつーかさ、俺ら時間合わねーから、全然外で遊ぶとかできてねーじゃん? だからさ、ま、ちょっとしたデート? みたいな」
そう言って、朋也くんは照れ臭そうに鼻先を掻いた。デートだなんて、そんな初々しいこと言いそうにない見た目をしているくせに、はにかみながらそんなことを言ってくれる朋也くんに、キュンキュンと胸の奥が甘く鳴いた。
「で、デートって……な、何だよそれ〜」
「へへへ〜〜。たまにはそんなのもいいべ? ほら、酒とか買ってあるし、いこーぜ」
「うん、行こっか」
朋也くんの勤務先であるコンビニのビニール袋をぶら下げながら、俺たちは家の近所にある公園へと向かった。
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「カンパーイ!」
ぷしゅ、とプルタブを引き、俺たちは軽く缶をぶつけあった。
ここは朋也くんちの近所にある広い公園で、噴水や広い池があり、芝生の広場には大きめの遊具なんかもあったりする。昼間は家族連れしかいないような和やかな場所だ。
でも今は、心もとない街灯がぽつりぽつりと灯っているだけ。夜は噴水がライトアップされるため、カップルたちもうろうろしてたりするけど、もうすぐ午前零時ということもあってか、人はまったくいなかった。そんな中、俺たちは池のほとりに置かれたベンチに腰を下ろす。
ぐびぐびぐび〜〜っと気持ちよく喉を鳴らしてビールを飲み干す朋也くんを姿をつまみに、俺もゆっくりと喉を潤す。ちなみに俺はまだ未成年なので、一応ノンアルカクテルだ。
朋也くんは最近ちょっと髪を切って、根元から鮮やかな金髪に染め直した。ピッチピチの黒いロゴTシャツに、色の淡いダメージデニム。耳にはごっついピアスをして、首にはジャラジャラとシルバーのネックレス。ハワイアン柄のビーチサンダルをつっかけた朋也くんはカッコいいけど、見紛うことなく派手なチャラ男だ。
「ぷっは〜〜〜うめ〜〜〜! やっぱ夏はビールだよなぁ」
「美味しそうに飲むよねぇ、朋也くん」
「へへっ、まーな。でもま、もーすぐ永斗も堂々と飲めんじゃん」
「え? あ、そっか……そういえば」
「あと五分、か。日付変わったらもう一回乾杯しよーぜ!」
そう言って、朋也くんは、ちょっとお高めのビールを袋から取り出し、ポンと俺に手渡した。
ここのところ忙しくて自分でも忘れていたけど、明日は俺の誕生日だ。
それをちゃんと覚えていてくれた朋也くんの優しさに、俺は素直にウルっと来てしまった。
「ありがとう……朋也くん。大好きだよ」
「えへっ、なんだよいきなり! ほらほら、今空いてるやつ飲んじゃえよ!」
照れ笑いをしながら、朋也くんは缶ビールを一本空けた。
そしてスマートフォンを見ながらカウントダウンをし、俺は晴れて二十歳になった。
「永斗ハタチおめでとう〜〜〜!! フゥ〜〜〜〜!!」と深夜の公園でチャラい声をあげる朋也くんと缶ビールをぶつけ合い、俺はぐびっと、ほろ苦い炭酸を喉に流し込む。
「ふあ〜……苦っ」
「それがいいんじゃねーかよぉ〜〜。どう? 酔っちゃう? 酔っちゃう?」
「んー分かんない。ていうか、朋也くんだってそんなにお酒強くないじゃん」
「んなことね〜よ、永斗にゃ負けねーっての〜」
言っておくが、俺はこれが初の飲酒というわけではない。新歓コンパや高校の同窓会なんかで、すでにアルコールは経験済み。なんなら、自分が全然酒に酔う方じゃないってことも分かってた。
でも朋也くんは、あんまり酒に強くない。缶ビールだったら、多分二、三本が限度だろう。
それなのに、『アルコール初心者』である俺にいいところを見せたいのか、くいくいと缶ビールを三本も一気に空けてしまった。
そしていつしか、朋也くんは頬を赤く染め、目をウルウルと潤ませ始めている。ぽわぽわと機嫌のいい笑みを浮かべながら、俺の肩に腕を回して来た。
「なぁ〜〜えいとぉ……。今日はさ、俺がお前を気持ちよ〜〜く抱いてやるからぁ〜。ほら、誕生日プレゼント的な? あまあまセックスしてやっからさぁ〜〜」
「ちょっと、ヘロヘロになっちゃってるくせに何言ってんだよ」
「ん〜だいじょぶだいじょぶ。ほら、ちょっと触ってみ? すぐガッチガチのバッキバキだぜ……」
そう言って、朋也くんはスケベオヤジ顔負けのエロい笑みを浮かべて俺の手を取る。そして、自分の股間へと俺の手を導いた。
朋也くんがこうして積極的なのはすごく嬉しい。それに、ほろ酔いでえっちな顔をしているしている朋也くんからは、尋常ならざるエロスがダダ漏れだ。
俺は、自分のペニスがぎゅんと硬くなるのを感じつつ、優しい手つきで朋也くんの股座をさすり始めた。
「あ……ほんとに硬くなってきた……」
「はぁ……気持ちいいよ、永斗。ほら、欲しいだろ、コレ? お前、これでズコバコされんの大好きだもんなぁ〜」
「うん、好きだよ。好きだけど……」
「じゃあさ、今からソッコー帰ってエッチしようぜ。今日は泣くまでイかせまくってやるからさ」
朋也くんはそう言って、俺の肩を抱き寄せながら、耳元でそう囁いた。
本人はおそらくヤル気満々のキメ顔で、『お前を抱くぜ』って言ってつもりなんだろうけど、こっちからしたらもう、『今から抱いてください』と煽られているようにしか感じられない……。
――あぁもう……何にも分かってないなぁ、朋也くんは……!
「んぁっ……♡ 」
我慢ができなくなった俺は、むぎゅ、と朋也くんのペニスをそこそこの力加減で握り込んだ。朋也くんはビクンッと腰を跳ね上げて、びっくりしたような顔で俺のことを見つめてる。
「ねぇ朋也くん。俺……今欲しいよ、誕生日プレゼント」
「…………へ? 今……?」
「そ。今ここで、しよう? いいでしょ?」
「でもここっ、外だしっ……ぁんっ……てか、そんな乱暴に、しないでくれよっ……ぁ、あっ♡」
「この時間だし、誰もこないよ。それにほら、真っ暗だし」
そう言って、俺は朋也くんにキスをした。ぬる……と舌を挿入して、あたたかな口内を舐め回す。
朋也くんからのキスは大概がっつきがちでせっかちで、舌をぬぽぬぽしておしまいだ。だが俺はそんなんじゃ物足りない。ねっとり、ねっとりと朋也くんの粘膜を愛撫して、舌を絡めて、敏感な上顎あたりも丁寧にくすぐってみる。すると、朋也くんの身体からかくんと力が抜けていくんだ。
「んはっ……ハァっ……こ、こんなとこで、ディープキスなんて……だめだってぇ……」
「ふふ……朋也くんて、見た目によらず真面目だよね」
そう言って、俺は喉の奥でくくっと笑う。
すると、『真面目』と言われることが大嫌いな朋也くんは、むっと頬を膨らませ、俺を間近で睨みつけた。全然怖くない、むしろめちゃくちゃ可愛い目つきで。
「まじっ……真面目じゃねーよ俺は!! ぜ、全然いいけど? 公開エッチでも全然いいけど? でも、永斗のエロいケツとか人に見られるのはちょっとなぁ〜って思っただけで!!」
「どうせ誰も来やしないよ。それに、俺は大丈夫」
「は? だってさー、公開エッチすんならお前、ケツ出さねーと挿れらんねーじゃん」
ぷりぷり怒ったようにそんなことを言う朋也くんをキスで黙らせ、俺はぐっと朋也くんを立ち上がらせた。そして、街灯の明かりも届かない雑木林の中へ引っ張り込み、手近な木の幹に、ぐっと朋也くんの身体を押し付ける。
「……へ?」
「大丈夫。お尻を出すのは朋也くんのほうだし、誰にも見せないようにするからね」
「は、はぁ!? そ、そんなの聞いてねーぞ!」
「そりゃ言ってないから。ていうか、酔っ払ってエッチな顔して、俺を煽った朋也くんがいけないんだよ?」
股ドンをして動きを封じつつ、俺は黒いピチピチTシャツの上から朋也くんの乳首をくにくにと撫で回す。すると、睡眠姦ですっかり開発されてしまった敏感乳首をいじられて、朋也くんはビクビクンッ!! と震え上がり、途端にふにゃりと可愛い顔になる。
「あっ、ァぁっ……ばかぁっ……ちくび、さわんなっ……ァっ♡」
「……ねぇ……乳首ちょっと触られただけで腰砕けになっちゃうくせに、どうやって俺を抱こうっていうの?」
「ぁ、あっ♡ だからおれがっ……おれがおまえのちくびをっ……おれだって、おれだって、えいとを、こしくだけっ……ァ、あん♡」
「んー、ちょっと何言ってるか分かんない。……ふふっ、本当に敏感で可愛いね。ほら、つねったらどうなるの?」
「ぁぁあああっ————ッ!!」
きゅぅぅっ……と尖りきった両方の乳首をつねってやると、朋也くんはブルブル……ッと全身を痙攣させた。どうやら乳首だけでイってしまったらしい。アルコールが入っているせいか、いつも以上に敏感だ。
「はぁっ……ハァっ……ばか、えいとぉっ……ん、はぁっ……」
「ほらね、乳首だけでイっちゃうような朋也くんが、俺に挿れるなんて無理だろ? ほら、後ろ向いて? もっとキモチイイこと、して欲しくなってるくせに」
「なっ……なってねぇ……!! おれだって、おれだってできる、ふぅっ……ンっ……♡」
強引に後ろを向かせ、シャツをめくりあげ、後ろから直接乳首をきゅっと摘む。すると朋也くんは猫のように腰をしならせて、甘い声で可愛く鳴いた。
「……こっちもすごいことになってるんでしょ? 一回出しちゃったから、パンツもぬるぬるで気持ち悪いよね?」
「あっ……ばかっ……かってにズボンっ……」
「うわ……ねぇ、エッチな下着がドロドロだ。ちょっとずらしちゃおうね」
「んぅっ……ばかぁ……」
細身のジーパンに合わせて、朋也くんはいつもビキニタイプのパンツを履く。暗がりに目が慣れてくると、薄闇の中に浮かび上がる細い腰が壮絶にエロい。
日に焼けた肌をしっとりと汗に濡らして、俺のされるがままにズボンとパンツをずらされながら、朋也くんは横顔で俺を振り返った。
「も……なんでそんな、テク持ってんだよぉ……っ……」
「え? テク?」
「お前……えっちうますぎて……おれっ……こんなになっちゃってさぁ……。なぁ、俺って実は下手だったとか……ぁひンっ……♡」
答えにくい質問から逃れるように、俺は朋也くんの濡れ濡れペニスを手の中に包み込んだ。一回出して半勃ち状態のそれの根元をしごいてみると、それはむくむくと再び硬さを持ち始める。
「ぁ、あ、あん、」
「朋也くんはさ……エロいよ? すっごくかわいい。ほら、こんなに感じやすい身体で、ナカもすっごく気持ちよくて」
「ぁ、あっ……や、またいっちゃう、からっ……しこしこ、って、されたらっ……ぁあ、あっ」
「それにさぁ、乳首だけでイっちゃうなんてどういうこと? エロすぎると思わない? 俺に触られると、気持ちよくってたまんないって気持ちになるんでしょ?」
「ぁ、あぅんっ……♡ ちくび、ぁっ……だめ、ちくびとちんぽなんて、ァっ……ん、きもちよすぎてっ……はぁっ……♡」
「朋也くんはね、俺に愛されるために生まれて来たんだ。だから素直になっていいんだよ? ほら……ここ、欲しくなって来たんでしょ?」
「ひゃぁっ……」
中に入りたくて爆発しそうな自分のペニスを、朋也くんのアナルにゴリっと押しつけてみた。するとまだ慣らしてもいない小さな窄まりが、きゅんと可愛くひくつく様子を先っぽで感じ取る。
「……ハァ……エロいなぁ。待っててね、こういう時のために、俺、いつでも持ってるから」
俺は斜めがけにしていたカバンから、ローションの小さなチューブを取り出した。用無しになったカバンをその場に落とし、朋也くんの尻にとろりとローションを垂らしてゆく。
「あひぅっ……ばか、ほんとに、やんのかよぉ……っ」
「するよ……? だって、俺だって、こんなんだよ?」
「で、デカっ。やっぱ俺のよりデカ……」
「……ね? 欲しい? どうする?」
「ぁふ、ぅっ……あ、あん♡」
指で朋也くんのアナルをぬぽぬぽしながら、ピアスで飾られた耳元で思わせぶりに囁いた。舌を伸ばして耳穴を舐めくすぐってやれば、朋也くんはアナルをきゅんとひくつかせる。
「……すごいなぁ……朋也くんのアナル、すごく柔らかくて……はぁ……なんて気持ち良さそうな穴なんだろう」
「そんなのっ……おまえが、まいばんまいばん、ねてるおれのケツ、いじるからぁっ……!」
「そうだったね、ごめんね。でも、ほら……そのおかげで、朋也くんもいっぱいイけちゃう身体になったでしょ……?」
うまく開発されすぎた朋也くんのアナルは、あっという間に男を欲しがってヨダレを垂らし始めている。ローションにうまく馴染み、熱く熟れて、ひくひくと俺のペニスを待っている朋也くんのアナルに、俺はたまらずペニスを突き立てた。
「ぁ、ああ————ッ…………!!」
「んはっ……スゴイ、最高の締めつけだよ……? 挿れれただけで、イっちゃったんだね? ……はぁっ……もう、最高」
あっという間に中イキしてしまった朋也くんの腰を両手で支えて、俺は勢いよく腰を振り始めた。
朋也くんの中はぬるとろで、内壁全部できゅんきゅんと俺を締めつけて、極上の気持ち良さ。俺の精液を搾り取ろうとするかのようにうごめく朋也くんのアナルを、俺は夢中になって犯しまくった。
気持ち良いのは朋也くんも同じらしく、ついさっきまで口答えをしていたくせに、俺がピストンし始めた途端、木にしがみついて腰を突き出し、自分でもくいくいと腰を振り、快楽を貪欲に屠り始めている。
「あ♡ ぁん♡ ぅぁ、あっ♡ えいとぉっ、キモチイイ、キモチイイよぉっ……♡ あはぁっ……♡」
「朋也くん……朋也くん……はぁっ……イイ、すごいよ……。やっぱり朋也くんは、俺に愛されるために、生まれてきたんだね……」
「なか、しゅごいっ……ン、ぁ、えいとのちんぽ、すげえよぉっ♡ ……なか、いっぱい、ンっ、ごりごりって、おくまで、あたってぇっ……♡」
「朋也くん、外でする方が燃えるの? ふふっ……声出まくりじゃん。それに、すごい……はぁっ……まじで搾り取られそうっ……ハァッ……」
いつしか朋也くんのジーパンとパンツは、足首に絡まっているだけの状態だ。木に縋って腰を振り、ヨガり声を上げまくっている朋也くんのペニスに手を伸ばしてみると、そこはしっかりと上を向き、あまつさえトロトロと体液を垂れ流している始末。
それについつい興奮してしまって、俺は朋也くんの先っぽをぐりぐりといじめつつ、激しく腰を打ち付けた。俺に揺さぶられるたび、朋也くんの首に巻きついたネックレスが、チャリチャリと音を立てている。
二人の喘ぎ、結合部から溢れる、ぬっちぬっちといやらしい音……夜の公園に、淫らな音が響き渡っていた。
「ぁ、いっちゃう、またいっちゃうぅっ……! えいとのちんぽで、おれっ……メスになっちゃう、あぁ、ぁんっ……♡」
「朋也くん、一緒に、イこっか……。ハァっ……俺ももう、出そう……中に出しちゃっても、いいよね……?」
「うそ、えっ……? なかだしっ……? アんっ……おれ、おとこなのに、なかだし、されちゃうっ……えいとになかだしされちゃうぅっ……! ぁ、あ、いく、いく、いくいくいくっ……!!!」
「ふっぅ…………ンんっ……!!」
しなやかな腰をがっしりと掴み、俺は朋也くんの最奥で思いっきり射精した。一滴も残さず、朋也くんの中に根付かせようとするかのように、根元まで嵌めたまま、二度、三度と腰を震わせて、果てのないような長い吐精に腰を震わせた。
そしてゆっくりと腰を引き、ペニスを抜く。
すると朋也くんはへなっとその場に崩れ落ちてしまった。
「だ、大丈夫……?」
「はぁっ……はぁっ……なかだし、されちゃった……おれ……ハァっ……」
「ごめん、ゴムは持ってなかったんだ……。ここで、俺が綺麗にしようか?」
「ばっ……ばかいうなよっ! こんなとこで、ケツの穴ほじられるなんて……」
「ほじるとか言わないで欲しいんだけど。……ていうか、さっきまで大声でアンアン言ってたくせに、お掃除は嫌がるの?」
「は、恥ずいじゃんそんな……。こ、このまま帰る……」
「え?」
朋也くんは四つ這いになったまま、しっとりと汗で頬を濡らし、とろんと蕩けた可愛い顔で俺を見つめた。その表情があまりにかわいくて、その場でもう一度押し倒してむちゃくちゃなことをしてしまいたかったけど、俺はそれをぐっと我慢して、汗でこめかみに張り付いた金髪を、ピアスがギラつく耳にかけてやる。
「じゃあ、一滴もこぼさずに家まで帰れたら……もっとイイことしてあげるね」
「……イイこと……? ……っていうか! だから! 今日はお前の誕生日なんだから、俺がお前をイかせまくってやろうって流れだったのに!!」
「気持ちよくイかせてもらったよ? 朋也くんの一番奥で」
ちゅっ、と音をさせて朋也くんの額にキスをすると、朋也くんはちょっと悔しげに俺を見上げた。
そして、よれよれになってしまった朋也くんの身支度を手伝っていると、ふと、遠くから懐中電灯の光がちらついているのが見えたような気が……。
「あ!! や、やばい、警察かも!」
「えええ!? マジかよ!? ちょーやべーじゃん!」
「す、すぐ帰ろう。ほら、俺にちゃんと掴まって」
「おう。……ん? ってことはさ、俺がアンアン言ってる声、誰かに聞かれて通報されたってこと? うぁああ恥ずかしすぎてマジ死ねる!! 即死ねる!!」
「そんなこと言ってないで、ほら、帰るよ」
「お、おう……!」
俺の精液を体内に隠したまま、ひょこひょこ歩く朋也くんの腰を抱きしめ、俺たちは急いで帰路についたのだった。
おしまい♡
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