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…達哉
達哉、達哉……
背を向け、達哉が遠退く
手を伸ばす
けれど、届かない……
待って、達哉
僕を見捨てないで……
「………」
瞼を開けると
溢れた涙が零れ落ちる
なんて嫌な夢……
光を感じて見ると
達哉の背中が見えた
…まだ、勉強してるのか
ぼんやりとその背中を眺める
……はぁ
意識が現実に戻ってくると
急に暑さを感じる
…ベタベタして、気持ち悪い
体を動かすと
シーツの擦れる音がする
…暑い……
うなじに触れ、首筋にかけて手を滑らす
「………ん」
その手を鎖骨へと持ってくると
達哉が以前に付けてくれた印を思い出す
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