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31-サンタがベランダにやってくる/どすけべ大学生×女装ヤンキーサンタ

恋人同士にとって性なる性なるかな、クリスマスイブ。 ぺーぺー新米なる下級サンタの吹雪(ふぶき)はとあるアパートのベランダで……。 「ぬぉぉぉっ丸見えぇっ」 吹雪がプレゼントを届けにやってきたお宅の住人、大学生の(まこと)は現在恋人とお楽しみの真っ最中だった。 プレゼント配達作業は上中下クラスに編成されたサンタ達にそれぞれ振り分けられる。 上級サンタは数多いプレゼントを任せられる分、ソリ、トナカイを時間無制限で使い放題。 一方下級クラスとなると数軒のお宅に自力で配達しなければならない。 とにかくお腹が空いたし、早いとこ終わらせてサンタの里に帰りたいと願う吹雪、雨樋をよじ登り、じたばたベランダに乗り込み、ラス(いち)のプレゼントを無造作に放置しようとしたら。 カーテンの隙間からお楽しみ中な恋人同士が見え、身分はサンタながらも中身は健全男子、一瞬にして釘づけ、ベランダでこっそり盗み見に夢中になっていたら。 「だっ誰かいるーーー!」 女の方にばれた挙句。 「ちょっと、マコ! あれ誰!? 他の女連れ込んでやがったわけ!?」 「え? ちが、」 「こンのくそどすけべ野郎!!!!」 その場で恋人同士は仲違い、女はグーで真を殴り、ばばばばばっと服を着るなり部屋から大股で去って行った。 グーで殴られた真は片頬をのほほん擦りつつベランダで凍りついていた吹雪を見下ろす。 「君、だれ?」 「もももも」 「もももも?」 「もももももっ、申し訳ございませぇん!!」 吹雪は華麗に土下座した。 「あ、もしかしてサンタ?」 「はっはぃぃぃっ! わっわたくしぃっ、生まれも育ちもサンタの里ぉっ、人呼んで下級サンタの吹雪と申しますぅ!」 「ふーーーーん」 「いっ今から恋人様にぃっ、まままま真様の身の潔白を説明しに行って参りますぅぅ!」 土下座からがばりと立ち上がって開きっぱなしの玄関ドアへ向かおうとした吹雪の腕を、真は、掴む。 「いーよ、別に」 「ふぉぅっ!?」 「潮時かと思ってたし」 潮時とは思えないHぶりをさっきまで見せていた真、けろりとした表情でそう言うと、ぽっかーーんとしている吹雪を上から下まで見回した。 下級サンタは全員女装必須だ。 赤ベースにところどころ白いふわふわ、ブーツ、世に言うサンタコスプレをパーフェクトに着こなした小柄な吹雪。 どっからどう見ても女子だ、しかもカワユイ女子だ、三白眼気味な吊り目が少々ヤンキーくさいが。 「あああの、真様、クレーム、クレームだけはお許し願いたい、の、です」 サンタ本部にクレームが来たサンタには罰が与えられる、それだけは避けたい吹雪、へこへこ真に詫びた。 しっかし頭を下げるたんびに……全裸野郎のナニがおれの視界にモロ入り……まだ二十歳前後のくせしてどんだけ剥けてやがんだ、コイツ。 「いいよ、クレーム、出さないから」 「ふぉぅっ!!」 「その代わりに、ね」 君がコレの相手してくれる? そう言って真はビンビン中のナニを平然と指差した……。 「んぶっんぶっんぶっ」 「んーもうちょっと先っちょ舐めてくれる?」 「んぶっ?」 「あとね、うらっかわ、はむはむするみたいに、して?」 「……はむぅっ?」 「お、そーそー、そんでタマもコロコロ揉んでみて」

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