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36-5
「なにこれ……ひ……比良くん……これ……ちょっとやりすぎなんじゃあ……っ……あ、だめ……だめだって……あ、あ、あ……」
柚木はブルブル仰け反った。
あっという間にアソコがびしょびしょになった。
それでも止まらない比良のご奉仕。
「え……あ……うそだ……待っ……て……」
指先よりも器用な舌先で皮を剥かれてクリトリスまで。
丁寧に、細やかに、ヤラシク、舐められた。
「ん……だめ……変だから、これ……もうやめよ……? もう帰ろ……? ねぇ、比良くん……」
恐ろしくムズムズする股間。
支えがなくともひとりでに勃ち上がったペニス。
「……柚木の、勃起してる」
比良に指摘された柚木はボロボロな木柱に向かって文句をぶつけた。
「比良くんが……変なこと……するから……」
「俺にココ舐められて勃起するのか。そんなに感じたのか?」
あ。
さっきから体に纏わりついて離れない「変なかんじ」って。
これって、感じてる、そーいうことなのか?
「男なのに、おれ、女の子のモノで感じてる……?」
「……」
「女の子って……こんなすごい……? ココだけで、こんな……なっちゃうの……?」
「……」
「あ……れ……ナカ、に……?」
尖らされた舌が柚木のアソコにぬぷりと捻じ込まれた。
「あ……いやだ……だめ……」
「ごめん」
「ひ……比良く……」
「止められない」
「んぁっ……舐めながら……喋んないで……」
柚木は目の前の木柱に爪をカリカリ立てる。
あ、なんか。
溢れてきちゃう。
「……すごい濡れてるな」
「ひ……比良くんが……いっぱい舐めるから……」
「ううん。お前のも濡れてる。今日できたばっかりなのに感度いいんだな」
「わ……わかんな……」
「ほら、また……溢れてきた」
「っ……比良くん、やだって……」
「柚木のココ、可愛くて、すごくヤラシイ……」
こんなの硬派じゃない。
今、なんかめちゃくちゃ音立てて吸われて……。
あ、また……舌の先っちょがナカに……。
ナカまで舐め回されてる……。
びちゃびちゃ言ってるし……。
なんかもうオールしんどい……。
硬派な比良くん、どこ行った……。
冷たい空気をものともしないでパーカーを腕捲りし、跪き、献身的な比良に長々とご奉仕された。
ふやけるんじゃないかと思うくらい、びっちょり、とろとろにされた。
「……柚木……」
すぐ耳のそばで聞こえた呼号に、意識まで溶けそうになっていた柚木は眠たそうな目でパチパチ瞬きする。
やっと終わった、もう帰れる、無防備に一安心した次の瞬間。
つ、ぷ、ぅ……
「ぃ……っ……?」
今度は指が。
正面から股間に差し込まれた手、冷えた指がアソコにゆっくりと……熱く潤うナカへ潜り込んできた。
「ちょ、っと……なにして……?」
「柚木のナカに、指、挿入 れてる」
「な……なんで……?」
「ナカの温度、知りたい」
「おれ、の、平熱は……三十六度くらい……」
「そうじゃなくて」
ゆっくりながらも肉圧に逆らって、ぐ、ぐ、ぐ、中指が捻じ込まれていく。
「う、う、ぅ、う、ぅ……?」
「コッチの温度……」
ブルブルが止まらない柚木の背中に密着し、指で貫かれる初刺激に戸惑っている顔を覗き込み、比良は教えてやる。
「熱くて、キツくて、柚木のココ、とろとろだ……」
……さっきより声が近い。
……比良くんって、こんな声だったっけ。
ぷちゅ、ぷちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、浅く指を出し挿 れされた。
緩やかな指ピストンに伴って溢れてくる愛液。
おかげで余計に音が。
「音、すごいな……聞こえる?」
「……聞きたくない……」
拒んだら、ちょっと強めに入り口付近を掻き回された。
「ッ……ッ……ッ……ふぅ、ぅ、ぅ……」
「ほら……柚木の、濡れすぎ……」
「比良くん……硬派じゃない……」
「え?」
「おれの知ってる比良くんじゃない……比良くんは、どっちかって言うと真面目で、こ、高潔……? 気高い系……?」
唇を弱々しげにひん曲げ、ふるふる震える目でおっかなびっくり柚木が見つめれば。
比良は凛々しい眼を意味深に細めて見つめ返してきた。
「いや……俺、えろいよ?」
ガーーーーーーン
「え……えろくない、比良くんはスケべなんかじゃない……」
「……現在進行形でそう思ってる?」
「これ、は……ただの身体検査でしょ……っ、っ、っ……指、奥に来すぎ……じゃ……?」
「身体検査なんだろ。今、柚木のどこまで挿入るか、指が何本まで挿入るか、検査中だ」
「な……何本までって……そんなはいるわけ……」
中指の第二関節まで捻じ込まれた。
満遍なくぬるぬるしたナカで、くいっと鉤型に曲げられて、お腹の方を緩々と擦られた。
「は、ぁ……っ……?」
「ココ。いいか……?」
「……わかんない」
「そればっかだな」
「ッ……? ッ? 指、もうはいんないって……二本目、むり……むりだって……い、や、だ……っ……ぅ、ぅ、ぅ……」
「……無理じゃなかったな、俺の中指と薬指、ちゃんと挿入った」
「ぅ、ぅ、ぅ、ぅ、ぅ……?」
入り口を抉じ開けて捻じ込まれた二本の指が。
柚木のナカをクチュクチュと掻き回した。
時にコリコリした腹側を指先で優しく引っ掻かれる。
ちゅぷ、ちゅぷ、ぬちゅ、ぬちゅ、ヒクつくアソコを短い振り幅で行ったり来たり。
いくらか緩んでくると根元まで突き立てられた。
未開発領域を拡げ、馴染ませるよう緩やかに抽挿されて、下半身がとんでもなくムズムズした。
「はぁ、はぁ……はぁ……はぁ……」
痛みはなく、器用な指遣いに息を上擦らせながらも、ふとした瞬間に鼻先を掠めるソレに柚木はついふにゃっと笑う。
「……いい匂い……」
甲斐甲斐しく動かしていた指を比良はふと止めた。
「比良くんの匂い……する」
「……」
「これって、このダウンから……? 比良くん本人から……? あ……どっちもか……っ……ん……ぷ……?」
唇にいきなりキスされて柚木は戸惑う。
……ここまでやる必要ある?
……今日できたアソコと無関係でない?
……貴重な初キスなんですけど?
でもまぁ、憧れの比良くんに奪われるのも悪くないかな……いやいやいや、ないないない、やっぱそこは違うでしょ。
初キス喪失に柚木がちょこっとショックを受けているのも知らないで、比良は、キスを続けた。
キスしながら、もう片方の手も股間に差し込む。
ぷっくりと膨らんでいたクリトリスの頂きを、そっと、擽り撫で回す。
ナカに捻じ込んでいた指二本も念入りに動かした。
コリコリする辺りを集中的に連続して擦り立てた。
オンボロ常夜灯の薄明かりでぼんやり浮かび上がる神社の裏手。
二人以外に誰もいない境内にヤラシイ音色がしばし奏でられて。
「ッ、ッ、ッ゛、ッ゛……!!」
柚木は初めてソッチの方で達した……。
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