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「お前、本当に男は初めてか、幸村」
樫井の自宅マンションにて。
父子家庭で姉はすでに実家を出ており、無人であった初訪問のお宅で、凌空は樫井にお尻の処女を奪われたのだが。
「はーーー……っ♥はーーー……っ♥」
初挿入にてトコロテン絶頂した。
硬さ、太さ、長さ、自分とは比べ物にならないアルファのド象徴が尻穴に途中まで挿入されたところで、初アナルエッチに怯えるどころかド興奮していたペニスが精液をびゅるびゅる噴射した。
「は……初めて……お尻にチンコ挿入 れられんの、初めて……♥」
「ひょっとしてバイブで開発済みか?」
「んな、わけっ……♥」
「付き合ってた女にいぢられてたとか」
「そんなん、するかぁ~~……♥」
遮光カーテンで昼過ぎの明るい陽光を遮った部屋。
ダブルベッドの上で、ネイビーの靴下しか身につけていない、健やかに育った体を曝した凌空を樫井はまじまじと見下ろした。
「十分素質あり、ってことか」
制服シャツをはだけさせ、下肢を剥き出しにした樫井を凌空は怖々と見上げる。
(樫井のチンコ、ガチで俺んなかに挿入 ってる)
ローションを使用したとはいえ、処女喪失の割に痛みは然程なく。
ナカでさらに力強くなっていく樫井のペニスにお尻全体がムズムズジンジンして。
押し寄せてくる未曽有の快感に理性は麻痺しがち、全身が猛烈に昂ぶって、爪の先まで火照るような。
「樫井のチンコすごぃぃ……♥ アルファって、みんな、こんな……? こんなムキムキしてるの……?」
耳朶の隅々まで紅潮させ、とろんとした目で尋ねてきた凌空に樫井は険しげに眉根を寄せる。
「他のアルファに興味あるのか、お前」
ずぶぶ……と、さらにナカへ挿入ってきたペニスに凌空は目を白黒させた。
「かっ、かっ、樫井ぃぃぃ♥」
「初夜で、しかも一発目で味締めてるとか、今後が思いやられる」
「あ、あ、あ♥またナカきたぁ……♥」
「俺専用だってわかるように首輪でもつけるか」
尻膣を問答無用に押し拡げて突き進んでくる樫井に腹底を始終キュンキュンさせていた凌空は、その台詞に鼓膜を痺れさせた。
「俺……樫井専用になるの……? なっちゃっていいの……?」
うるうるとした双眸で見つめられて樫井は眉間の皺を一つ減らした。
「俺専用にしてやる」
182センチの引き締まったアルファの体が175センチの健やかな体つきをしたベータに覆い被さった。
純潔を散らしたばかりの後孔に根元まで突き立てられたムキムキ屈強ペニス。
動かずとも搾り上げられるような肉圧に揉みしだかれ、さらに怒張し、精力に漲った。
「全部挿入った……狭くて熱いな、お前のナカ……気持ちいい」
掠れた囁きを鼓膜に直に注ぎ込まれて。
褒められた凌空はドライで絶頂した。
ただでさえ際どかった肉圧が一段と強まり、尻奥で脈打つアルファのペニスをむぎゅむぎゅ抱擁した。
「ッ……幸村、お前な」
「う~~~……♥なんか、変……♥変になってる……♥」
「初っ端からメスイキしたのか」
「め……めすいき……? わかんな……♥樫井ぃ……♥樫井ぃぃ……♥」
連続する絶頂感にクラクラして、凌空は、すぐ真上に迫る樫井にまた頬擦りした。
「俺……オメガじゃないけど……いーの? ベータだけどいーの?」
「……だから。言っただろ。お前がいいって」
「や……やったぁ~~……♥」
全身発情させながらも無邪気に喜ぶ凌空に、内心感極まりそうになっている樫井、居ても立ってもいられずに腰を動かし始めた。
馴染ませるように緩やかに規則的に突く。
ローションに先走りが追加されて、よりヌルヌルになった尻膣をねっとり掻き乱した。
「あ♥あ♥そこ♥きもちい♥」
「ここか」
「あんっ♥そこ♥チンコ当たるの♥いい♥」
強烈な快感を素直に受け取って積極的に欲しがるベータに、場慣れしているはずのアルファは武者震いする。
速やかに込み上げてきた射精欲。
この仮膣を今すぐ支配したくて堪らなくなった。
「クソ、早漏じゃあるまいし……」
ヴィランみ溢れるお行儀悪い言葉を吐いて、半身を起こすや否や、凌空の両手首をベッドに押さえつけてフルに律動した。
狭苦しい尻奥を欲望のままに連続して突き上げて。
せり上がる睾丸からくみ上げられた精液を一思いに注ぎ込んだ。
「は……ッ」
「あ~~~……♥う、うそ……♥」
「幸村……ッ」
「か、樫井の精ぇ子……♥きちゃってる……♥」
処女喪失にしてストレート種付け、初めてだらけのベータはアルファの粗相を健気に受け入れた。
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