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先生はいつものように笑って、すぐに困った顔をした。
僕のすぐ隣に先生はどっかりと腰を下ろした。
「どーした?なんかヤなことあったか?」
「そ、そんな、ことじゃ……。」
「何でもないのに、こんなに泣くか?」
先生の手が、また僕の頭をポンポンと。
あったかい。
苦しい。
つらい。
悲しい。
優しくしないで下さい。
もう、溢れてしまいます。
「先生が、好き、なんです。」
涙じゃなくて、心が溢れてしまいます。
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