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〇ありがとう、さよなら〇

俺が翔太の照れくさいセリフに赤くなってると突然、翔太が光り出した。 「ああ、もう時間が迫ってるみたい。」 「え…?お盆の間はずっといるんじゃないのか?」 「俺はまだ新入りだからね。そんなに力がないんだ。…多分、あと2分くらいでここにはいられなくなる」 「そんな…」 また視界がぼやけてきた。 …俺ってこんなに泣き虫だったんだな。 「晃、泣かないで。また来年のお盆の時期になったら会いに来るよ。…織姫と彦星みたいで素敵だろ?」 「なんだよそれ~っ」 泣きながら笑ってしまう。 俺のそんな顔を見ながら、翔太は言った。 「…ねえ晃、俺はお前が好きだよ。」 「翔太っ。俺も…俺も翔太が好きだ!!」 今度は翔太が泣きながら笑う。 「ありがとう…っ!さよなら、晃」 そういって翔太は俺に、キスをして消えていった。 …唇が触れ合うことはなかったけれど、あたたかいキスだった。

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