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第74話
「んうっ、ぁあっ…やっ」
躰をよじって怜司のキスから逃げようとしても、後ろ手に縛られているせいで、思ったような動きができない。抵抗してる間に、パジャマの下が下着と一緒におろされ、ヒヤリとした空気を下半身に感じた。
「龍、覚悟しろよ」
「なん、でっ」
一瞬だけ身を翻した怜司は、浩司兄ちゃんが使っていたボトルを手にしてすぐに戻り、蓋を開けて、僕の下半身に目がけて中身をぶちまける。
「冷たっ!」
「どんなに泣き叫んでも、おばさんは夕飯の買い物に行って留守にしてる。助けは来ない」
身をよじる僕の両足を怜司の肩にかけて、大きく開かせると、細長い指が容赦なく後孔をこじ開けた。
「ンンっ」
いっぺんに2、3本挿れられてる感覚を覚えても、抵抗することができなかった。閉じようとしてるそばから、ローションの滑りがそれを無にする。
「ぁあっ、そんな、にしちゃ、こわれ、る」
強引に出し挿れする怜司の指は、手前の壁を探るように、しつこく擦りつける。しかもちょっとずつ奥に進みながら、僕が感じるところを入念に探してるみたいに蠢いて――。
「やっそれ、なんかゾワゾワすりゅ、らめっ」
イヤだと頭では拒否してるのに、怜司の指の動きに合わせて、腰がカクカク動いてしまった。
「龍が揺れるたびに、龍の大事なトコロから涎がこぼれ落ちてエロい」
「れぇじ、も、やめっ」
「龍のナカ、すげぇヒクついてるぞ。俺のを挿入したら、さぞかし気持ちがいいんだろうな」
ずるりと指が引き抜かれ、怜司の大きなモノの尖端が入口に押し当てられる。しつこいくらいに手前を弄られていたため、難なく怜司を受け挿れてしまった。
「ひいぃっ!」
感じたことのない圧力と、ローションの滑りが僕の抵抗を見事に削いでいく。
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