同室になった佐倉とは 学年が上がって同じクラスになってから初めて知る存在で 勿論まだ話した事なんてなくて 僕はどう接していいかわからず緊張していた なのに観光疲れからか眠気に襲われ 僕は二つあるベッドのうちのひとつに横たわった 「…工藤」 不意に呼ばれ僕は返事をした 「ナツオの奴、あの女と俺をくっつけようとしてねぇ？」 「…う…」 うんっ、て言いそうになり止める だけど佐倉は感づいてるようで 僕は起き上がって笑顔を見せた 「…そ、そんな事ないと思うけど…」 「ったくいい迷惑…」 じゃあ何で 佐倉は旅行に参加したんだろう…