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佐倉の余計な一言で
公平にクジという方向になった
チラッと竜一を見る
いつもは強引な竜一も
今回はムスッとしながらそれに従う様子だった
ナツオが即席のクジを作り順番に引く
…どうかお願い…
祈りながら僕はクジの結果を見た
「………」
竜一と照らし合わせると違っていた
何て運のなさだろう……
肩を落とした僕の頭に竜一が手を置き
くしゃっと髪を撫でた
周りに公表できる仲だったらどんなに良かっただろう……
「…あ、工藤と一緒か」
見ると目の前には佐倉がいて
クジの印を僕に見せた
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