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竜一の指先が 怒りから震えだす その瞳もまるで 冷たいガラス玉の様だった そんな竜一を見るのは初めてで 背筋がゾクッとした チッ、と舌打ちした竜一は僕から離れると どす黒いオーラを放ちながら廊下に出た 「……ま、待って竜一」 一瞬怯んでしまったけれど 慌てて僕も廊下に出た

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