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「…なんだ、コレは」
竜一は僕の顎を掴むと横に倒し
僕の首筋をじっと見た
「この朱い痕はどうしたんだ」
竜一の目が鋭く吊り上がる
……え…
朱い痕……?
あかい……
もしかして
キス…マーク……?
何でそんなのがあるの…?
僕は首筋に手を当てた
それは夢の中で
佐倉に付けられた場所と同じ……
急に体がガクガクと震えた
そして溢れ出た涙が重みで零れ
頬を伝って流れる……
「……あの野郎!!」
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