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「そんじゃさ
ごはん行こー」
ナツオの彼女が笑顔で仕切る
本来ならしこりが残るんだろうけど
ナツオの彼女のおかげで
その場だけは何とか過ごせた
バイキング形式の朝食で
席なんか決まっていなかったけど
何となく自然と決まる
ナツオの隣には
ナツオの彼女
その隣は萌
ナツオの相向かいに僕
その隣に竜一
そして佐倉……
「…あ、あの…」
突然萌がか細い声を出す
「佐倉くんに私
酷い事……」
「……あー、
いいって全然」
佐倉が答えてると
ナツオの彼女が口を挟む
「いーの、萌。
こいつはマジ変態なんだから」
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