39 / 177

06

視界が反転して天井を仰いだと思うといつの間にか俺の目の前にはニヤニヤとした顔をして俺を見下ろす直輝が居て 俺はそんな直輝に手首を押さえ込まれて組み敷かれていた 「……………」 今何が起こったのか頭が追いつかなくて混乱する… えっ…ちょ、っと待って。もしかして… 嫌な予感が当たらないよう祈ったけど直輝は今俺が一番聞きたくないことを口にした 「しょーちゃん俺の事大好きなんだ?」 「ッッ」 やっぱり………! やっぱり直輝起きてたんだ… でもいつから?どこから? 起きてないと思ってたから何だか色々恥ずかしい事したのに… 「……い、いつから起きてたの…」 「最初っから〜」 「ええ?!」 「しょーちゃん気づかなかった?あれ」 「あれ?」 直輝の視線を辿って俺もそっちを見ると顔が一気に赤く染まりあがる 俺達の見える先にはガラス張りになったバスルーム さっき迄そこで俺が体を洗いあまつさえ自身のアナルに指を入れて掻き出し洗っていた場所…… 「祥はちゃんと自分でアナルも洗う事覚えたんだね」 「〜〜〜っ!」 やっぱり見られてた! 恥ずかしすぎて涙がこみ上げてくる あんな間抜けな姿見られていたなんて死にたくなるほど恥ずかしい 「で、しかも俺の事好きなんだよね?」 「………空耳だろ」 「ふーん」 「お店の前で言いそびれちゃったんだけど?」 「なっ…!」 「本当は?」 「やめっ」 「直輝が大好き」 「言うなぁ……」 「ふふっしょーちゃん可愛い」 「も………意地悪しないで…」 「……はあ…本当祥は俺をどこまで惚れさせるつもりなの?」 「なっにいって…」 「本当愛しすぎて他の誰にも触れさせたくない」 「んっ…んぁ……なっお…ぁ…んうう」 ジリジリと熱く胸が焦がされるような瞳で見つめられて噛み付くようなキスをされた ……本当…ライオンみたい… まるで食べるようなキスの仕方に今日とってもらったライオンのぬいぐるみを思い出す 「んんっ……あっ、や…ぁん…直輝ッ」 「祥キスだけで勃っちゃってる」 「やっ、言わないで…ッア」 バスローブの裾から直輝の手が滑り込んで敏感なところを撫であげる キスだけで興奮しきった俺のモノを包み込んで緩く扱きあげてきた 「んんっ…や、直輝っ…!」 「もうイキそう?」 「あんっ…そこ、だめっ…」 「裏筋きもちーんだ?」 直輝が裏筋を指先で何度も何度も撫であげる それだけでビクビクと腰が跳ね上がり息が詰まる ペニスを撫でていた手のひらが俺の膝を掴んで女の子のように股を開かされた 「ンンッ…!ま、って…明るい!」 「………祥のここテラテラ光っててエロい」 「やだっ!そ、いうのっ…ふぅっ…言わな…で…」 直輝は明るいラブホテル特有の照明に照らされた俺の体をいやってほど見つめてくる 足を閉じたいのにあいだに直輝が座り込んでいるせいで閉じれない せめて顔を見られたくなくて横を向いて手の甲で顔を隠していたらそれさえも頭上に纏めて押さえ込まれてしまった 「……ァアッ」 「きもひー?」 「んっ…や、直輝…」 「祥の乳首コリコリしてる」 「〜〜〜〜っ」 さっきから言わなくていい事を一々報告してくる意地悪な直輝に反抗したいのに口を開いたら変な声が漏れそうで必死に我慢をする チュッ ヌチッ リップ音が何度も響いて頭の中を犯してくる 片手で俺の腕を拘束しながら直輝が舌と空いてる手を使って乳首を虐めてきた 「ンンン…はっはぅっ……や…も…直輝…」 「ふふっ、祥の真っ赤になっちゃった」 「あああんっ」 直輝がわざと俺に見せつけるようにして赤い舌で執拗に乳首を捏ねくり回す 腰にジンジンとした甘い痺れが走ってもっと違うところを触って欲しくなって仕方ない 「いやっ…も、直輝っ…そこ…」 「…ここ…触って欲しい?」 「…………んっ…」 「しょーちゃん、触って欲しい?」 クルクルと円を描くように割開かれた足の間から手を伸ばしてアナルの入口を触れるか触れないかの近さで刺激してくる こくんっ 素直に言えなくて直輝の言葉に頭を頷き答えた 「なら俺に好きって言って?」 「無理っ」 「へ〜ならずっとこのままかな」 「んーーッ」 この鬼畜が!って言ってやりたいほど焦らしながらアナルを刺激される クルクルと撫で回して少しだけ指を突き刺したかと思えば直ぐに引き抜かれてその刺激に備えていた俺の体は虚しさを残してヒクヒクと穴が収縮していた 「しょーちゃん」 「…………んっ…やぁ…」 「言って?」 「…あっ……言えない…」 「ココに俺の欲しくないの?」 「ンンンっ」 アナルの入口に直輝の熱くなったものがあてがわれて腰が引くつく ……欲しい…直輝の、早く欲しい…っ 体も心も早く直輝を感じたくて求めてるのに長年の性格だけはどうにもならなくてなかなか口からその一言が紡げない 「……祥、好き?」 「………っ…」 「…俺の事好き?」 「……んっ……ぅん…」 消え入りそうな声でやっと返事ができた 「俺も好き、しょーちゃんは?」 「………」 「……仕方ないか、今日は沢山頑張ったもんね」 「……好き」 「え…」 「…好きだ馬鹿……意地悪しないでッ…」 俺は諦めたように笑ったときの直輝の表情が少しだけほんの少しだけ悲しそうに見えて口から自然と言えなかった言葉が漏れた ポカーンと口を開け間抜けな顔をしていた直輝だがみるみるうちにいつもと変わらない余裕綽々な表情を浮かべると舌なめずりをして俺のアナルに指を侵入させる 焦らされて期待させられお預けをされて待ち望んでいた刺激に甘い声が止まらない

ともだちにシェアしよう!