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祥の耳元でわざと声をかける 「何聞いても嫌ったりしないから話してみ」 「んっ……直輝くすぐった…」 「ふーっ」 「や、やめて……耳はだめ…っ!」 震える声で祥はそう言うと真っ赤な顔で耳をプルプルと抑えながら手のひらで俺の顔を押し返す 耳はダメって、祥は耳もダメの間違いだろ あっちこっち敏感で性感体の癖に 「俺がまた襲う前に話すか襲われて話すか意識飛ばしてから話すかー……どれがいい?」 「…………どれも嫌だよ馬鹿」 「嘘つきエッチ大好きな癖に」 「っ?!それは直輝だから…っ」 「へ〜俺だから?」 「もう、意地悪すんなぁ」 「わかったわかった」 「……うー…」 祥は不満そうに声を漏らすとさっきから俺の手のひらを掴んで落ち着かないのか指遊びをしていたのを辞めて腕に抱きついてくる 「…祥、本当にどうした?」 「………キスマーク」 「キスマーク?」 「………なんで増えてるの」 「あ、これ?」 「うん」 「これ昨日話した先輩に俺が恋人とラブラブな事への腹いせで付けられたんだけど……もしかして祥妬いてたの?」 「〜〜〜っ」 俺の言葉に返事はないけど耳まで真っ赤にして挙句に俺の腕に噛み付いてきた 「俺の腕食べれないけど」 「………ただ噛んでるだけだし」 「どうせ口の中いれるならチンコにしてくれない?」 「もお〜〜〜っ!変態息吸うな!」 「それじゃあ俺死んじゃうじゃん」 「………そう言ってんだよアホ」 「そしたら祥泣いちゃうでしょ?俺の事好きだもんな、妬いちゃうくらい」 ニヤニヤと笑って祥をいじめるとまた腕をガジガジと噛んできた 付き合ってからわかったけど祥は甘えてる時にとかいじけてる時にこうして良く噛んでくる お前は犬かよって思う。ガブってした後にわざわざご丁寧に噛み付いた所をチロチロ舐めたり忙しいし そういったところも可愛くて好きで堪らないから全然良いんだけど むしろ煽られてる気分になるし燃えるし この前も俺の膝のあいだに座らせて嫌がる祥に俺がアーンで夕飯を食べさせて二人でテレビを見ていた時に 俺に寄りかかってた祥が俺の指で遊び初めていきなり噛み付いてきた事があった 噛み付くだけなら構わないけどちゅーちゅー吸い出すし煽ってんのかと思って舌を触ってやったらそれだけで感じちゃって必死になったり、無自覚何だろうけど可愛すぎて困る これで襲うなって方が難しいだろ 今だってガジガジ噛み付いてはペロペロ小さく舐めてまた噛み付いての繰り返しだ なんか本当に子犬を飼ってる様な気分になってきて笑ってしまう 「ふふっ、なあ祥って噛み癖あんの?」 「……直輝だけにしか噛みたいって思わないからない」 「それ十分噛み癖だと思うんだけど」 「……やだ?」 「い〜や、ただそんな可愛いことして襲われて文句言うなよ?」 「……言わないもん」 シュンっとしてる祥の後頭部にオデコをくっつける 「なあ祥、まだ全部話してないだろ?」 「…………」 「……白状しなさい」 「ちょっ、うなじ舐めないで!」 「……祥が噛みたくなるって言うのなんか分かるかも、祥の真っ白な肌美味そう」 「違う……」 「え?」 「……俺のは違うの………俺だって直輝にキスマーク付けたい」 「俺に?」 「直輝毎回毎回する時俺の体中にキスマーク付けるでしょ…」 「あー…祥が可愛いからつい、祥にだけは俺独占欲かなり強いしな」 「………俺も…直輝は、俺のだって跡付けたくなるんだよぉ……」 「……は?」 腕の中で俺の腕にオデコを乗せて祥が小さな声で語尾をどんどん小さくしながらそんなことを言い出した 言ってることは意味わかるんだけど祥がそんなことを思っていた事に驚いて思わず声が出る 「………」 「…え、付ければいいだろ?」 「なんでお前はいっつもそう簡単に!」 「祥が俺の体に付けたいって思ってくれんならいくらでも俺は付けてもらいたいよ」 「……出来るわけないだろ」 「なんで?」 「…直輝はモデルだから……最近テレビだって出るし…夏だから撮影だって色々…」 「………だから我慢してたの?」 「……うん」 「我慢してたから代わりに噛み付いて舐めてしてたの?」 「…うん……ごめん…」 「あぁーもう祥〜」 堪らずぎゅうっと力いっぱい細い祥の体を抱きしめる 「……ご、ごめんね…?」 「はあ?なんで謝ってんだよ、嬉しすぎて悶えてんの」 「えっ」 「何だよその理由可愛すぎだろ」 「かっ可愛くない……嫌な奴じゃんか…駄目なのわかっててヤキモチ妬くなんて…心が狭すぎる俺」 「バーカ、もし俺が祥に俺以外の奴が冗談でもキスマークなんか残したら祥が泣き叫んでもずっとお仕置きする」 「なっ」 「そんで付けたやつにもな」 「……」 俺の言ったことを想像したのか祥がぶるっと身震いをした そんな怯えるほどお仕置きするとかないだろうけど、でもまあいつもよりも酷いことになりそうだと想像できる俺は相当祥が好きみたいだ 「あのさー祥」 「…なに」 「撮影つったって毎日するわけでもないし毎日脱ぐわけでもないんだから大丈夫な時は付けても構わないよ」 「でも…っ」 「……あーなに?バレたらとか?」 「………」 「バレたらその時はその時だろ、どっちにしろ俺は祥中心に今までずっと生きてきたんだからもし何か言われても俺は祥と居る」 「それじゃあ直輝ばっかり苦しい」 「それを言うなら今日みたいに俺の目一度も見ないで逃げ帰ろうとした方が苦しかったけど?」 「うっ…ご、ごめんなさい…」 「……でもまあ祥がヤキモチ妬くなんてな〜」 「…俺だって妬くよ」 「へえ〜全然今迄そんなことなかったのに」 「…俺だってまだ一回も直輝にキスマーク付けたことないのに先輩にずるいって思っちゃうよ」 「……」 「………」 「………」 「直輝………なんで今ので勃つの…」 「真剣に聞いてたのにさっきから可愛すぎるからもう無理だった」 「俺真面目に悩んでたのに!この下半身お化けっ離せ!」 祥はそう言うと俺の腕の中からジタバタと逃げ出そうとする 勿論離してやるわけがないけど それにしても俺ばっかり好きだと思ってたのにこんな事言われて嬉しくないわけながない 祥自体あんまり人に嫉妬とかしないやつの口からこんな事が聞けるなんて思ってもみなかった俺は胸が幸せで顔がさっきから緩んでばかりだ

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