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第35話

その衝撃で身体をそらした瞬間、目の前でチカチカと火花が飛んだ。 「ぐぁあぁぁ…!!」 「ッく、は、ぁ…ごめんね、余裕が…ない…動くよ…ッ…」 八神が俺の上に覆い被さった。 来る… そう思った時には、もう激しく揺さぶられていた。 水音とギシギシベッドが軋む音が部屋を支配していく。 耳元には、八神の荒い息遣いを感じた。 「あっ…く"、うぁ…待てッ…は…ぅあ"…まだ、動く…なぁっ…」 「…は、ぁ…ハァ…蹴人ッ…」 イイ場所を探るように律動が繰り返される。 自分が快くなるどころか、俺を快くする事を考えているような動きだ。 徐々に、痛みよりも快感が勝ってきた。 ある一点を掠めたのは、そんな時だった。 「あ"ぁ…そ…こ、そこ…止めッ…あ、ぁ…あぁ…んぅ…は、ぁ…」 一度漏れた変な声は止まらなかった。 気持ち悪い… これは、あの日に聞いた声と同じだ。 「…この場所が、悦い?…」 その一点を狙って激しく揺さぶられると、自然と俺の腰もそれに合わせるように揺れた。 「そこ、止めッ…あぁ、おかしく…なるッ…も…イッく…イくッ…」 イきたい… 今にもイけそうなのに、イけない… 苦しい… こっちに関しては全くのど素人だ。 いきなりケツでイけるわけがない。 正直、自分でするのは好きじゃないが、仕方なくチンコを握って扱いた。 「は…ぁ、…蹴人…ッ…俺も、もう…」 奥だけを突くように小刻みに揺さぶられる。 肌がぶつかり合う音を聞きながら、追い詰めていった。 「んんんんッ…あぁぁぁぁ!!」 全身が痙攣して弓なりになると、勢いよく精液をぶち撒けた。 そのすぐ後、奥がジワジワ熱くなるのを感じた。

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