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第18話 ち

    「よぉ。樋口。今日はオトモダチが居たみたいじゃねぇの」  ポケットに手を突っ込んで、ネクタイが乱れ、ワイシャツが第3ボタンまで空いている男子生徒が樋口に近寄ってきた。両サイドに厳つい男子生徒をはべらせて。 「・・・・・神津君・・・・・」  樋口は立ったまま俯いた。 「・・・・・いいご身分じゃねぇか。ペットごときに。それとも、あいつらも、ペット、か?」  神津は鼻で笑って樋口の頭を鷲掴む。 「勘違いすんなよ。あんなのは戯れだ。遊ばれてるんだ。お前はペットなんだからなぁ」 「・・・・・・ごめんなさい・・・・・」  鷲掴んだ手を勢い良く押し、樋口の小さな身体は後ろに倒れこんだ。

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