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第7話
俺は1日ごろごろと過ごしていた。
「季里くーん。お昼よ~?」
台所から伯母さんの声が聞こえる。
「季里おにいちゃーん!お母さんがご飯出来たって。」
小学校2年生の女の子が走ってくる。
(わかったよ。ありがとう。)
とノートに書いて見せる。
(今まで、こんなに心がすかすかになることなんてなかったのにな…。)
「季里おにいちゃん、一緒に公園に遊びに行こー?」
(いいよ!じゃあ、一緒に行こうか。)
「気をつけて行ってくるのよ?二人とも!」
「はーい!」
(そろそろお家に帰ろっか。)
「そうだね…。支度するから待って!」
ベンチに置いていた荷物を取りに行ってしまった。
「あなたが、澄田 季里さんですね?」
見知らぬ男が何人か囲んでいた。
(…そうですが。なにか?)
「連れてけ。」
手足を拘束され、目隠しをされ、連れていかれた。
「おにいちゃん、…あれ?おにいちゃん?」
砂場にはおにいちゃんの携帯が落ちていた。
「おにいちゃん!」
少女は急いで母のもとへと走った。
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