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第15話
「ねぇ、ソドムって何?」
パンフを読む華に聞く。
「・・・ググれ、カス。」
わ~塩対応。
〔ソドムの罪。(ソドミー)男色や獣姦を意味する〕
・・・まんまだな。人間じゃなくて良かったのか?流石に獣姦はしねーぞ。
俺も急いでパンフを読む。ハマっているタイガー&バニーとユーリオンアイスのサークルを探さないといけない。
「う~ん、どこだろ?」
「何探してんの?」
さっきガブリエルに注意されたエロ大魔神が聞いて来た。
「タイバニとユーリのサークルさん。何処にあるか、わからん。」
「あぁ、それなら俺も行くから、一緒に廻れば良いよ。」
そうだ、コイツの同人誌ってタイバニとユーリ沢山あったな。
「そうだ、パパ。会場入ったら別行動ね。私、見る所違うから。」
華が、パンフから目を離す事なく言った。
「終わったら、休憩エリアで待ってて。」
11時になった。やっと開場。まぁ暴れたのは俺達だけど。
早足で目当てのサークルさんのエリアに行く。あれ、ホラーオンリーじゃないんだ。
「ホラー以外もあるんだ。だから、少しオンリーのエリアにもサークルさんあるから後で行こう。」
おぉ、あった、あった。人生初の同人誌購入。
「あの、コレとコレ、コッチのも下さい。」
すると売り子?のお姉さん。
「・・・あの~全部BLですけど大丈夫ですか?」
確認された。そうだ、男がBL読むのって変かも。俺は顔が赤くなるのが分かったけど
「だ、大丈夫です。絵も好きな絵柄だし、買います!」
後ろで蓮が笑ってる。クソッお前も直接買った事無いだろ!
いくつか、サークルさんを周り本を買った。そして必ず。
「大丈夫ですか?BLですけど。」
・・・もう慣れた。
結構な量になったので、宅配サービスを頼む事にした。華にも連絡して全部の本とメインバッグを頼んだ。よし、サブバッグだけになり身軽だ。
って、華の後ろにいるイケメンは誰だ?並んでるだけかと思ったら、お喋りしてる。
「華、此方の方は?」
「・・・あ~、ツィッターで知り合った人。趣味も合ったし、昨日も待ち合わせして遊んだ。」
な、なんと!それはBFという事か!
「初めまして。高木健太と言います。宜しくお願いします。歳は23歳になります。ネットで知り合いましたが、真剣にお付き合いしたいと思っています。」
・・・何か反論しようにも、生真面目なご挨拶をされ、俺は
「こ、こちらこそ宜しく。歳離れてるけど良いの?」
「えぇ大丈夫です。彼女は、考え方もしっかりされてるし、今時の女子高生よりずっと大人です。」
「あ、あっそうなんだ。つ、付き合ってどの位?」
動揺しっぱなし。年頃の女の子だもの、そりゃ色々心配するわな。蓮もまるで父親みたいに会話を聞いている。
「そうですね~。どの位かな?華。」
は、華って呼び捨てだ!そんなに親しいのか!もう、パパは落ち着かない。
モッシャモッシャとアメリカンドッグをほうばりながら
「~ん、ネットからだと1年位前からだね、リア凸したのは半年前かな。」
リア凸って何だ?分からん。てか、俺達より長いんじゃないか!
「パパが心配する様な事はしてないので。ウチの健太君は、そこのデカイ男と違うから。」
・・・察した。ようは肉体関係は無いって事だな。
「何で紹介してくれなかったの?」
「聞かれてない。」
そうだけれどもっ!
「会う時はファミレスだし、健太の家には上がってない。もう、変な勘繰り止めてくんない?」
おぉ、清い交際なんだな。オイ、後ろのお前も見習え。
「ファミレスばかりじゃ、金かかるだろう?ウチに俺か、蓮がいる時なら家に来ればいいんじゃないの?」
華は、多少驚いてるみたいだ。
「・・・・良いの?」
「うん、但し家に人が居る時だけね。それに何処に遊びに行く時は、必ずパパに言う事。ちゃんと報告してくれれば良い。」
華が抱きついて来た。かなり嬉しいんだろう。俺は華を信頼しているからね。
「健全な交際なら歓迎するよ。」
高木君に言った。
「ハイ!勿論です。有難うございます。」
「・・・どの口が健全とか言えるか。」
ボソッと華がツッコむ。はい、言えませんねスイマセン。
「あの~華から、お二人の事は聞いてますから安心して下さい。僕偏見無いんで。」
あ、聞いてるのね。何か恥ずかしくなってきたぞ。
「凄く仲が良いんだって。あんな関係になりたいって。」
「よ、余計な事言わないでいいよ!健太!」
それから休憩エリアに移動して軽食たべながら、お喋り。
何と高木君は、うちの近所に住んでいるらしい。見た目は、悔しいけど俺より身長は高く顔は・・・何となく蓮に似ている。優男みたいだ。体格も良くて仕事終りには、ジムにも通ってる。親子だからか似た相手を選ぶのかな?音楽やダンスも好きらしい。
「でも、華から聞いていたより、ずっと綺麗ですね・・・スイマセン、失礼な事言って。」
彼女の父親に綺麗ですねって、オイッ!
「こんな美人だとおちおち外出するのも、心配が絶えないでしょう?」
「おぉ!分かってくれる?そう、もうね1人で街なんか立たさせとくと、痴漢やらナンパやら・・・」
「もういい!余計な事いうな!お前黙ってろ!」
顔真っ赤になるのがわかる。
「だって、本当じゃん。男ホイホイだろ?」
「え?マジッすか?そりゃ大変だ。」
イケメン同士、意気投合しやがって。歳も近いし話があうのか。
「俺的には、外でもこんな風にしたい。」
突然、顎クイッされて唇にキス。
「な、何やってんだ!馬鹿か!」
高木君は爆笑してる。
「・・・最低~」
華は呆れている。本当、コイツ、行動が過激になってきた気がする。
イベント会場を後にし、帰宅の途につく。帰りはお土産も買って。暫し、新幹線を待つ。高木君は自由席なので離れ離れ。でもスマホでやり取りしてる様だ。笑顔でスマホを弄っている。まぁ華が今幸せで楽しいなら、それはそれで構わない。ただ、自分自身がヴァンパイアという事を忘れてなければ。
普通の人間のカップルなら、最終的に結婚や、まぁ別れもあるだろうけどそんな未来がある。だけど俺達は不老不死だ。どんなに愛し合っていても必ず終りが来る。高木君は人間だ。歳を取るし、病気や怪我もするだろう。華は・・・置いていかれるのだ。哀しい恋愛なのかも知れない。
早目に帰宅して正解。少し疲れたので今日は手抜きして、ピザを頼みます。
「なぁ、華。あのさ、ヴァンパイアの事は高木君に話してるの?」
基本的に華は秘密事をしない。俺の両親にも余りに俺が実家に寄り付かなくなったので、聞かれて全てを話している。高木君が聞かない限り話さないのかも知れない。
「ん?ヴァンパイアの事?あぁそうね。話したよ。真面目に受け止めてくれた。目の前で変化もしたし。」
え、話したの!?目の前なら疑う余地も無しか。
「あのさ、パパ。」
「はい、何でしょう?」
「私、教会に行きたい。ガブリエルに話しがある。」
翌日、華は学校を休んだ。教会に行ってガブリエルに会いたいようだ。マンションを降りると、高木君も居た。
「あれ?今日休み?」
「いえ、有給取りました。華が教会に行くと言ってくれたので。」
ん?話がつかめない。蓮も同行するが、顔がクエスチョンマーク?になってる。華がガブリエルに会うのと高木君が絡む理由が、分からない。取り敢えず教会へ向かう。ガブリエルと会えるか保証はないけど。
デカイ男共を乗せ、ギュウギュウ詰めの俺の愛車(軽)の中で、高木君が話しはじめた。
「実は付き合い始めた頃に、華がヴァンパイアという事を聞いてます。僕は別れが待っている事も説明を受けました。僕は、別れたくないし、そんなつもりもない。だから・・・俺も仲間になりたいんです。」
あぁそうなのか。共に歩む道を選んだのか。だけどそればっかりは、俺達に選択権は無い。蓮と華も、言わば神の御意志でヴァンパイアになったからだ。
「私は反対したの。態々、化け物になる必要は無いって。だから今まで止めてたんだけど。昨日、パパ達見て決心固めちゃった。」
何?俺達の所為かよ。
「凛さん達の所為みたいに言っちゃダメだ。僕が決めたんだ。」
話してる間に教会に到着。会えるといいけど。そんな感じで車から降りようとしたら。車の正面に立っている。ガブリエルさんが。
必要な時に来るって本当だったんだ。
「これはお揃いでおいでなさったな。」
ガブリエル、大分言葉がこなれたな。
無人の聖堂に入り暫し沈黙。
俺は正直、高木君が仲間になるのは反対だ。自分達が将来どうなるのか、神の御意志もわからないのに。
「君は、ヴァンパイアになる事を強くのぞんでいる。凛達の仲間になる事で華と歩む為に。」
ガブリエルが高木君の意志を読む。
「だが、彼等と仲間になるという事は、神からの役目を与えられた者だけが私を通して授かる行為だ。結婚のような事ではない。存在してはならない者達と戦わなくてはならない。」
「はい。昨日全て見ました。それを僕は受け入れても尚、彼等と仲間になりたいのです。」
静かに時が流れる。静けさの中、時計の針の音だけが聞こえてくる。
「神に讃美。神は私達と共におられる。神の御心を信じる者は幸い。天国の門を通る事が出来る。神の右の座におられる神の子イエズス、貴方の平和を私達にも御与え下さい。」
ガブリエルが、賛美を始めた。曇りだった天気も回復したのかステンドグラスから陽が射してきた。祭壇に安置されている聖櫃が陽を浴びる。
「どうやら、神の御意志が現れたようだな。外へ行くぞ。」
ガブリエルが外へ導く。
「男よ。貴方は、この神に愛されている者と共に歩み、神の御意志を受け入れるか?」
「はい、受け入れます。」
「華、彼の血液を飲みなさい。神は彼を選ばれた。」
華は高木君の首元に口を近づける。初めての吸血行為だ。何故、ガブリエルは俺では無く華を指名したんだろうか。華は静かに涙を流していた。心で葛藤しているのだ。俺が2人にした時の様に。
高木君は、血液を吸われた後、ガブリエルから血を受け苦しみもがく。華が一生懸命、抱き留めている。優しく春の太陽が降り注ぐ中、高木君はディウォーカーになった。
自分自身にあった体の変化や今までの事件、ネックレスの事、そして特殊能力について華が説明する。ヴァンパイアになったのに吸血行為をしなくて良い事に驚いている様だ。
「もう一度、言っておく。勝手に仲間を増やすな。自分達で始末しなくてはならなくなる。」
そう言い残しガブリエルは消えた。
帰宅すると華は自分の部屋に入った。
「食事は今日、要らない。休みたいからほっといて。」
やはり、ショックがあったのか。静かに見守ろう。
「今日は祝盃だな、凛。」
はぁ?何言ってんの?
「何言ってんだ。華を見ろよ。落ち込んでるのに。」
「よく考えて見ろよ。昨日の人数で苦戦してたんだぞ。仲間が増えたら、もっと狩れる。」
いや、そうだとしてもだ。なんて楽観主義なんだコイツは。
夕食と風呂も終え、休もうとベッドへ潜り込む。すると、蓮が俺の身体に手を這わせてきた。
「何してんだ。昨日も一昨日もしただろ!週1回の約束は何処いった!」
「ん~、今日は特別っ!」
「何が特別だっ!止めろってば!」
「なぁ、ポリネシアンセックスって知ってる?」
手の動きを止めて、顔を合わせて話す。
「知らない。何それ?」
「お互いの愛情を感じながら、スローな動きしかしないって奴。・・・やってみたい。時間かかるけど。」
その日は、全裸になって抱き合うだけだった。お互いの息子さんも休んでる。ゆっくりと会話して額や鼻に軽くキスをする。ん~これ位ならいいかな。どうやら数日かけてやるらしい。何時もの性急な激しいものではなく、本当に穏やかな事みたいだ。抱き合ってるせいかなんだか心が落ち着いてきた。俺も擦り寄り蓮の腕の中で微睡む。これって本当にエッチな事なのかな?と思いつつ、眠りに落ちた。
華も落ち着いた雰囲気で翌日、学校へ行った。もうすぐ春休みだ。高木君とも会いやすいだろうし、見守ってあげよう。
「ねぇパパ、今度の休み、家に健太呼んで良い?」
「ん?良いよ。何か準備する?」
クスッと華が笑う。
「なんかママと話してるみたい。パパさ、自分が変わってきたの分かってないね。」
「変わってきた?何処が?」
「凄く穏やかになったし、私を受け入れてる感じがする。そうだな。良く笑う様になったね。蓮のお陰かな?」
なんで、そこに蓮が出る?ま、いいけど。
「あっそうだ、準備ね。健太、お菓子作り趣味みたいだから、買い出し頼みたい。健太ん家、オーブン無いから楽しみにしてる。」
後でメモ渡すからっと言って登校した。昨日の落ち込みも収まったようで何よりです。
蓮も仕事を済ませ、帰宅して3人で夕食。色々あったけど今は平和だ。少し神様とやらに感謝した。
休む為にベッドに入る。今夜もポリネシアンなんとかで、全裸で寝る。今日は少し、ほんの少しだけ身体に触れる。エッチな感じはしない。まるで労わりあうような優しい時間が流れる。軽くキスもしたけど興奮はしない。お互いの好きな所や優れた事を囁くだけ。愛情を確かめ合っている。いい雰囲気だ。精神衛生上にも良いんじゃなかろうか。
翌日、特に何もなく平和。終業式で華が早帰り。あ~もう3年生になるんだな。大学受験の年だ。成績も優秀だから、先生も国立も余裕ですよ、と三者面談で言ってくれた。頑張れ華。何処の大学行きたいのか知らないけど。
夜、3日目のポリネシアン。流石に焦らされる感じが否めない。今日はソフトな愛撫だ。お互いの息子に触れる。だけど必要最低限らしい。俺の胸にも触れる。
「・・・はぁ」
溜息にも似た吐息を漏らす。裸で抱き合うだけの3日間で特に何もしてないのに身体が火照り疼く。
「我慢してね、5日間かけてやるらしいから。」
額にキス。軽いペッテッテングだけだ。蓮の息子はガン勃ち。俺は前はそうでもないけどバックが疼いて堪らない。週1回の約束なんてどうでもよくなってきた。でも蓮も我慢してるし、俺も頑張ろ。
「あ、あれだ。オナニーも禁止ね。」
マジか。
翌朝、悶々として目覚める。
「華、リストアップした?今日買い物いくから。」
「あっ待って、持ってくる・・・何かあったの?なんか欲求不満みたいな顔してる。」
もう~なんで俺ってすぐ顔に出るんだろ。日中は出来るだけ蓮と離れる。欲求不満顔見られたくない。
スーパーじゃなくモールへ行く。不満解消とばかりに買い物した。ここにはお気に入りの輸入食材店があるんだ。普段は少し高いから買わない物も今日は買った。
(オナニー禁止って酷くね?)
よく考えたら、自分で検索かけたらいいじゃん。帰ったら調べてみよ。
華に確認して貰って、大量の贅沢品見て驚いてる。
「わ~珍しいっ。あっこれ頂戴?」
輸入菓子を持って部屋に戻る。
4日目の夜。
借りてきたDVDを2人で観る。手を繋いだり、もたれ掛かったり。外では出来ない事。恋人らしい時間が過ぎる。
「調べたよ。ポリネシアン。なんだよ、5日もかけなくても出来るじゃんか。」
「あら、調べたの?てかそんなにヤリたかった?」
墓穴掘った。蓮はニヤニヤしている。
「べ、別に?週1回の約束だし。」
「週1回ペースなんだけど、今。」
クスッと蓮が笑う。歳上の威厳なんてハナから無かった。
ベッドに入る。2人共、何もしてないのにガン勃ちしている。毎日、裸で抱き合っていたから身体は期待してる。だけど今日も軽いペッティングのみ。過剰な刺激はしない。だって少しの刺激だけで達してしまいそうだから。
「我慢の先の事考えて。いよいよ明日、5日目だから。」
何時もの性急な男と同一人物か?忍耐強く我慢してる蓮。正直、愛撫や慣らし無くていいから、突き上げて欲しい。真正面をみて抱き合ってるから、息子同士が当たる。それだけでもイキそうだ。蓮、俺はその熱い息子が欲しいんだけど。
多少気疲れして5日目を迎える。日中は家事とトレーダーとしてパソコンに向かっているが、頭の中はエロい事で一杯。何処の中学生ですか?
溜息吐きながら作業をする。夜の事考えただけで、息子が起き上がってくる。まだ昼なのに。華に勃ってるのがバレないように蓮の上着を着て隠す。
「それ、パパの服じゃないじゃん。」
華から指摘。いいんだ、ほっといてくれ。
5日目の夜。
すぐにベッドには行かず、ピアノを弾いたり、お喋りしたり。一応、検索した内容は覚えてる。激しい動きは無し。え~、もういつものでいいよぉ。素直な感想。
今日は優しく愛撫してくる。胸にも触れるかどうかの口での触れ合い。バックに温めたローションを入れてきた。
「ふぅっ・・・」
それだけで感じてしまった。既に俺も蓮もMAX状態。あぁ、入れて欲しい。慣らすように、指1本入れてきた。
「ンッ!」
何時もは我慢出来る程度なのに声が出る。身体が敏感になってる。指をグルッと中で廻す。
「あっ・・・」
腰が浮く。たった指1本で。蓮が入って来たらどうなるの?俺。
「ごめん、本当は時間かけて前戯するみたいだけど、俺中に入りたい。」
そういうと慣らしも終わってないバックに熱い息子を当ててきた。もう下半身はジンジンしてる。痛くても良いから、入れて欲しい!ジワッと挿入してきた。いつもより強い圧迫感。最奥まで到達した瞬間
「ヒィッ!あぁぁ!んぅっ!」
身体が跳ねる。ビクビクッと痙攣する。なんと挿入されただけでオーガズムに達してしまった。蓮は動かない。
「あっ!あぁ、れ、蓮、身体が変!」
蓮はじっとしているのに、何度も達してしまう。身体を丸めて必死に蓮にしがみつき爪を立てて激し過ぎる快感に耐える。脚もブルブル震えている。
何度目かのオーガズムもやっと落ち着いてきた。ひたすら、じっとしてた蓮。
「・・・・堪んねーわ。これ、凄いな。凛がイク度、絞られてイキそうになったよ。」
ふぅっと吐息を漏らす。
「凛、前まだイってないのにバックだけでイキまくったね。」
俺の息子はタラタラと先走りの汁を垂らしてはいるが達していない。蓮が、俺の先端を弄る。また俺の内壁が痙攣しはじめる。耳に息を吹きかけ、舌で愛撫してきた。
「あぁ、堪らない、凛!俺も、もう出そう!出していい?」
蓮も俺と同じ様にじっとしたまま、丸まって果てた。身体の奥で弾ける熱い液体。
「あ、アァッ!ううっ!」
蓮の熱い迸りで、またイってしまった。脚は伸びきりつま先に力が入る。もう何度イったか、分からない。
「れ、蓮、イキすぎてキツイ・・・」
「ち、ちょっと、待って」
蓮も身体を震わせ痙攣している。彼もオーガズムに達してるみたいだ。
「り、凛、凄いっ!んんっ!」
ガクガクッと身体が揺れる。初めてのオーガズムで凄いんだろう。
相変わらず、ジッとしたまま。蓮も何度目かの射精とオーガズムで少し疲れてきたみたいだ。暫く休憩みたいにお互い触れずに感覚だけ楽しむ。少し眠気が来た。
「ただ今より、通常モードに移行します。」
「えっ?終わりじゃないの?」
正直、疲れた。
「だって、まだ俺ギンギンだし、凛は前、イってない。」
や、そうだけど!
「ち、ちょっと待てって!もう、いいってば!」
「うん?あ~、一応シーツの下に防水シート敷いてあるから。大丈夫。」
い、いや何が大丈夫なんだぁ!!
早速、俺の息子を弄りながら、腰を動かし始めた。さっきの強烈な快感が戻ってくる。
「あっ!あぁっ!だ、ダメ、ダメだって!」
蓮が身体を屈め舌で俺の胸の突起物を捉える。前からの刺激、胸の愛撫、バックの突き上げ。連続したオーガズム。
「本当にダメ?素直じゃないなぁ。凛の身体は違う返事してるよ?」
快感に耐えながら蓮が真実を言い放つ。素直になれって?身体の感じたまま、反応しろって事か。
「わ、分かったっ!分かったからぁ、もっと、も、もっと触ってっ!それからっ突き上げてぇっ!」
「よく出来ましたっ!俺も結構キテるから!」
激しく突き上げてきた。胸も軽く歯で噛んできた。身体の奥からせり上がってくる。またオーガズムか、いや何か違う?
「ウゥッ!ヒィッ!れ、蓮、何かッ何か出る!」
「俺ももう出そうっ!いいよ、出してっ!出るとこみたいっ!」
何を言ってるのかもう分からない。
「で、出ちゃうぅっ!!」
限界まで身体を仰け反り快感と射精感、それから何か溢れる感覚に身を委ねる。
先端から白い液体を出し切るとピュッウッと液体を放出する。蓮は俺のモノを扱きながら身体の中にまた吐き出した。
軽く失神していた様だ。蓮が、俺の身体を拭いている。
「・・・・ぅん?蓮、俺また・・」
「え?何が?汚した事?気にしなくていいよ。俺的には感じまくってる証拠だから嬉しい。」
と微笑む。俺的には、恥ずかしいだけですけど。
床に横になってた俺は、ベッドが綺麗になったので立ち上がろうとした。
座れたけど・・・立てない。下半身に力が入らない。
「どした?立てない?」
コクっと頷く。顔が火照る。
フワッと俺をお姫様抱っこしてベッドへ移す。
「そうか、そうか。立てない位に良かったのか~♪」
本当はひと蹴りかましたかったが、力が入らない。
「でも毎回、こんなんしてたら、身体持たないな。たまにやろうね~♪」
はい、そうですね。毎回は勘弁して下さい。漏らす(潮?)度、俺のライフは削られるんだぞ。分かってるのか?
朝、気怠く起きて朝食の準備。蓮は、朝から昨夜汚したモノを洗濯機に放り込んでいる。マメなのはさ、良いんだけどエッチに対する情熱を他に向けて欲しい。マジで。
「おっはよ~♪」
華が珍しく朝からご機嫌だ。
あ、今日、高木君が来るんだった。忘れてた。
「・・・あのさ、パパ達が恋人関係なのは分かってるし理解してるつもり。だけどさ、今日客来るのに眼腫らして、頸にキスマークって酷くない?」
ゲッ、付いてんの?あっという間に華が不機嫌になる。
「今日の朝飯なぁに?」
復活した俺は心を込めて、飛び蹴りした。
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