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21. 予感
「蒼ちゃんに預けててくれないかな。公衆電話から蒼ちゃんに連絡するかな、持っててーって。でも、蒼ちゃんに迷惑掛かるからな。あー、どうしよう…」
御堂院さんの連絡先を聞いて連絡するべきか、蒼ちゃんに預かっててもらうかどうしようか迷っているといつの間にか午後の講義も終わっていて、今日は1日あの人に悩まされっぱなしだったなとため息のような笑いが出た。
「なんだ?この騒ぎ。」
大学の門の前で、大勢の人集りができていて近づいていくと、一人の人を囲んでワラワラと学生が集まっていた。
芸能人?にしては違うよな…
『どこから来たんですか??』
『もしかして、誰かのお迎えですか?』
『モデルさんですか?とってもカッコイイ〜!!』
『車でお迎えとか、彼女さん羨ましいー!!』
質問している内容は、the ミーハーの質問ばかりで囲まれている人もうんざりするだろうなと思っていると、俺の方に向かって段々と人が避けていった。
「見つけた。」
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