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第11話
一夜明けて………………作戦当日になった
俺たちは今、馬に乗り戦争の場であるフォーバに向かっていた
バタタバタタと激しい足音が前からも後ろからも聞こえる
その足音と周りの景色の変化に緊張がどんどん高まる
森だった景色がだんだんと砂漠化してきて
違う世界に来たかのような錯覚に陥る
「とまれ!」
ジュダスさんが号令をかけ、走っていた隊を止める
ジュダスさんが先頭から真ん中辺りにいる自分のそばまで来た
「澪様、その馬から俺の馬に移ってください」
「え、どうして……?」
「作戦を伝えるためです」
作戦なら昨日聞いたけど…………と若干不思議に思いながらジュダスさんの手を取り彼の前に座る
僕が座ったのを確認すると、またパカラパカラと馬を先頭まで走らせる
列の真ん中辺りにいた時には見えなかった街が先頭に来るとよく見えた
ジュダスさんは僕に双眼鏡を渡すと、街を見るよう指示した
「いいですか?
今からあの真ん中の大通りを爆破します
その衝撃で建物内から魔物が沢山出てくるはずです
それをあなたは俺の後ろで切り倒していってください」
「わかりました」
双眼鏡から目を離そうとした時、ふと双眼鏡から見える景色に違和感を覚えた
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