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第13話

※残虐なシーンが出てきます 苦手な方はこのページをとばしてください とばしてもストーリーが続けて読めるので大丈夫です 「ママァーーー!!!」 「あなたぁーー!ぁぐっ!」 「くそっ!てめぇら!……がぁっ!」 …………何が起こってるんだろう………… 頭の処理が追いつかない 目の前で見える光景は酷く残酷で、酷く汚かった 目の前に広がる赤、赤、赤……………… 俺は必死に後ろにいるジュダスさんにしがみつきながら、周りを見渡す 聞いていた話と違う…………………… 目の前にいる“敵”と説明された人達は兵士には見えないし、自分たちを襲おうとしていない しかもこの街にいるのは小さな子供や女の人ばかりだ どんどん首と胴体が離れている目の前の体 子供が母を呼ぶ声、母が血まみれの子供を抱いて泣き叫ぶ声、家族を失った男のうめき声 なにもかもが現実味を帯びていなくて目の前が真っ暗になる 「………………澪さん?どうしましたか」 「ど、どうしてこんな………………」 「あぁ、澪さん 優しいあなたはこんな光景が見るに堪えないのですね ですが、わかってください 我々はやられた事をし返してるだけです」 そういい、僕の頬を撫で優しく微笑みかけてくる彼は…………酷く気持ち悪くて、とても怖かった………………

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