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第11話

「翔琉」 「どうしたの?」 「今日はありがとう。嬉しかった」 「…っ…可愛い…」 「え?」 「ことり」 「何?」 「大好き」 「僕も大好きだよ」 幸せな気持ちで一緒に抱き合う 暖かくて気持ちよくてゆっくり目を閉じた 「はぁ…生殺し…」 そんなことを呟いていることは僕は知らない 翌朝目覚めたら翔琉が幸せそうに眠っていた 寝顔はいつもより幼くてそっと撫でた 「ん、っ…おはよ…ことり」 「おはよ」 啄むようなキスをした 僕からすることはないので驚いている翔琉に抱きつく 「翔琉…好き」 何度言っても足りないくらい好き。好きで好きでたまらない 「昨日は先に寝ちゃってごめんね」 「可愛い寝顔堪能できたからいいよ」 「翔琉…翔琉と繋がりたい…」 「えっ!!」 「ダメ…かな?」 「あぁ…もう…ことり…バカ…」 「何で?」 「そんな可愛くおねだりされて断れるわけないでしょ…大丈夫?辛かったら言ってね。俺も男は初めてだから…うまくできるかわかんないから…」 「ん…」 とても長い時間をかけて翔琉は愛してくれた。 初めてはとても痛いと聞くけれど翔琉がうまいんだろう。確かに多少は痛かったけど辛くはなくてとても幸せな時間だった

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