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第10話

風呂から上がり準備してあった服を着る。 翔琉は僕よりも10cmくらい身長が高いから袖も裾も長い。 仕方なく端を折り出る 「可愛い…」 僕を見た途端翔琉が呟く 「五月蠅い…どうせ翔琉より小さいですよ」 「わわっ…ごめんっ…傷ついた?」 「別に」 「えぇ…怒ってる?」 「怒ってないよ。仕方ないでしょ。身長差あるんだし…でも僕が小さい訳じゃないからね。翔琉が大き過ぎるの」 僕は175センチだからそこまで小さいというわけではない 「翔琉は何かスポーツしてたの?」 「小学校から高校までバスケしてたよ」 「だから大きい?」 「どうなんだろ?わかんない。みんな俺より大きかったよ?」 また違う翔琉が知れた。嬉しいな… 「ことりは何かしてるの?」 「僕は何もしてないよ」 「運動音痴?」 「ん~?どうだろう?人並みじゃないかな?」 「そっかぁ。見てみたいなぁ」 その後一緒に食事をしてケーキを食べる。 こうやって誰かに祝われたのはずいぶん久しぶりだった 毎年両親や兄からプレゼントは届くけど一緒に過ごすことはなかったので新鮮だった 嬉しいことなんだな…その相手が翔琉でよかった

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