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第14話
教室の入り口に席順が書かれている。自分の席に腰かけると回りからの視線を感じた。
気付かない振りをして机に突っ伏した。
そうして入学式の時間になる
新入生代表挨拶を終え残りはほとんど聞いていなかった
教師の紹介もあっていたようだがぼんやりしていて聞いていなかった
全て終わり再度教室に戻ると前の席の奴が話しかけてきた
「水無瀬」
気付かない振りをしてるけど彼は一向に引く気配がない。仕方なくゆっくり顔をあげると人懐っこそうな笑顔で僕を見ていた
「おはよ。疲れてるの?ずっと寝てるけど」
「そんなとこ。」
「俺、水戸。水戸隼人。よろしくね」
「あぁ」
「水無瀬ってさ美人だよね」
「自分じゃわからない。水戸は平凡だね」
「そうだろうね。平凡でよかったかも」
しばらく話して…まぁ水戸が一方的に喋ってるだけだが…教室のドアが開き担任がやって来た
特に興味はないので廊下をぼんやり見ていた
周りが騒ぎ出す。先生綺麗…そんな声が聞こえる。
ゆっくり教卓へ目をやる。二人の教師が立っていた
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