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第16話

その後も翔琉とはプライベートでは会わなかった。 連絡もない…やはりこのまま終わるのだろうか… 辛くて何度涙したかわからない こんなに好きなのにこの距離が遠い 「水無瀬」 「はい」 「放課後準備室にきてくれ」 翔琉に呼び出された。よそよそしい態度に胸が締め付けられる 憂鬱な気分で1日過ごし放課後。 準備室の目の前に来て息を吸う ここには翔琉以外はあまり来ないのだと誰かが言っていた 「水無瀬です」 「どうぞ」 「失礼します」 ドアを閉める。そしてゆっくり翔琉に近付いた 「新庄先生。ご用件は何でしょうか?」 翔琉が立ち上がり入り口の鍵を閉めた。 「先生?」 戸惑っていると翔琉が抱き締めてきた 「ことり…」 「翔琉…」 「ずっとこうしたかった。なかなか会えなくてごめんな」 「うん…」 久しぶりの翔琉の温もりに涙が溢れそうなのを必死に耐えた 「翔琉。知ってたの?僕が来ること」 「いや…知らなかった…新入生代表挨拶で知った」 「それ…教師としてどうなの?」 「だって…俺担任じゃねぇし…五月女先生しっかりしてるから俺やることないし」 「そ。ねぇ。翔琉。僕はどうしたらいい?」 別れないとならない?離れないとならない?ねぇ…教えて…今ならまだ引き返せるかもしれない… 「3年。お前の卒業式までこの関係でいよう」 …3年…3年したらおしまい?何で?でもそれまで一緒にいられるのなら…期限つきとはいえ側にいられるのなら…期間が決められてしまえばそれに合わせて計画立てられる… 「わかった。3年ね…よろしくね」 「うん」 その後抱き合い何度もキスをした

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