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第18話

翌日から僕は学校では翔琉とは目も合わせられない 昨日来月になれば時間ができるからって言われたからおとなしく翔琉からの連絡を待つ。 学校では恐ろしいくらい他人行儀。誰も気付かない そんな日々を過ごす そこにいる翔琉に手を伸ばせないもどかしさが僕の心を抉る 「水無瀬くん。好きです」 そんなこと言われたって僕にはたった3年だけど大切な恋人がいる。 何度も他の人と付き合ってみればこの胸の痛みは無くなるのかな?そう思いもしたけれど僕が他の人に触れたくないし触れられたくないのだから無理な話だ 「ごめん。興味ない」 そんな顔で見られても無理なものは無理だ 「彼女いるんですか?」 「いない」 彼女ではないから 「じゃあ…」 「しつこい相手は嫌われるよ」 これは僕自信にも言い聞かせていた 泣こうが喚こうが響かない誰ともわからない相手に踵を返す 「水無瀬」 「水戸か…」 「まぁた振ったの?あの子可愛かったのに」 「好きでもない相手と付き合う意味がわからない」 「あっそ。お前は相変わらず…」 「何?」 「いや。何でもない」 水戸はしつこく僕の側にいるが居心地が悪いわけでもないので気付けば一緒に過ごす時間が誰よりも…翔琉よりも多くなった 水戸は顔こそ平凡だがいつも明るいので友人も多い 程よい距離でいてくれるので踏み込まれたくない僕にとってはとても都合がいい 水戸はちゃんと境界をわかってくれている。 これが楽だ。何となく水戸とは長く付き合うのだろう。そう感じていた

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