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第25話

結局朝まで絡み合い二人してぐったりと死んだように意識を手放していた 翔琉…好きだよ…好きすぎて僕は… 夢の中でみるあなたはあんなに僕を蔑むように見ているのに… …あぁ…こっちが…現実なのかもしれない 僕は夢の中で生きているのかもしれない。現実は僕の知っていることは全部嘘で… 「…とり…ことり…ことり!」 「んっ…か…ける…」 「大丈夫?魘されてたよ」 「ん…翔琉…キスして…」 「ん。…平気?お水持ってくるね」 「ありがと…」 こんなんで僕3年後大丈夫かな…うまく…翔琉が求めるように別れられるかな… 何とも情けない…こんなに醜い心知りたくなかった 「はい。お水」 「ん…」 僕たちの吐き出した欲は綺麗になっていて翔琉が先に起きて片付けてくれたんだと思うとありがたい 体はだるくて今日はきっとあまり動けない… でもこの重さは翔琉が愛してくれたからという証明だから…幸せ 「ことりー動ける?ご飯出来てるけど」 「ごめん…無理。助けて」 翔琉は僕を軽々と抱き上げ運んでくれた 「声もかさかさ…ごめんねぇ。」 「幸せだからいいよ。今何時?」 「もう昼過ぎだよ」 「そっかぁ…あと半日かぁ…もったいないことしたなぁ…せっかく翔琉がいるのに…」 「そんな可愛いこと言わないで…またやりたくなっちゃう」 「いいよ。僕を壊して?」 「だぁめ。どこでそんな言葉覚えて来ちゃったの?」 「ん?わかんない…だめ?」 「もう…今日はしない。二人でDVDみよ。この間のまだ見てないでしょ」 「だめなの?…わかった」 抱かれているときが一番幸せなのに…確かに体はきつい。でも繋がっていないと不安で でも今日はもう翔琉は抱いてくれそうもない。

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