「それにしても…ことり…」 「ん？何？」 「可愛すぎ…そして色っぽすぎ…危ないわぁ…本気で間違いを…」 「もう…」 「相手の男羨ましい」 「何言ってるの？」 「もしね本当にことりがいるのに何かやってるんだったとしたら俺がただじゃ済ませない」 「顔…怖いよ？くーくん」 綺麗な人の怒った顔はとても恐ろしい 「ふふっ…さぁて…そろそろ起きなきゃね」 一緒に朝食をとり片付け終えたときにマネージャーが迎えに来て出ていった 登校時間にはまだ早い。 珍しく朝から着信が響いた 「もしもし」 『おはよ。ことり』 「どうしたの？翔琉。こんな時間に電話なんて珍しいね」 『最近ことりと一緒に過ごせないから…我慢できなくなっちゃった…お兄さんと一緒？』 「さっき出ていったよ。今日は地方で撮影あるみたいだから」 『…これから会いに行ってもいい？』 「だめ…」 『どうして？』 「確かにまだ時間早いけど朝練の子達がもう出ているでしょ？もし見つかったらどうするの？」 『…そっか…わかった…ねぇ…ことり』 「なぁに？」 『お前を…抱き締めたい…』 「…」 『お前とキスしたい…』 「…」 『お前と一緒に眠りたい…会いたいよ…ことり…愛してる…』 胸がきゅっと縮んだみたいに痛んだ… 「僕だって会いたいよ…一緒にいたいよ…翔琉…」 でも…あと少ししか一緒にいられないじゃない…離れたくなくなっちゃうじゃない… はらりと一滴零れた温かいもの…僕だけにしてよ…僕だけ見て…翔琉… 『ことり…』 「でも…ダメ…わかるでしょ？」 僕の心を乱さないでよ…翔琉 『ん…ねぇ…ことり…』 「ん…」 『明日はちゃんと来てね。待ってるから』 「わかってるよ」 お願いだから…誰も…呼ばないでね…翔琉… 『じゃあ…学校でね。』 電話を切り涙する…もう…やだよ…そんなに僕を縛らないで…僕の心を捕まえないで… すぐにこの手を離されちゃうんだから…出来るだけ…僕に触れないでよ…翔琉…