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第75話

「俺の口からは何とも言えないのだが…色々あったから幸せになって欲しい。新庄先生がこんなに長く特定の人と一緒にいたことなかったんだよ」 「そうですか」 そんなのマヤカシだ…翔琉には他にいるから 「僕は翔琉のこと好きだから離れる気はないです。だから大丈夫ですよ」 そう微笑むと彼は俯き頬を染めた。 「ゆりのことは本当にごめん」 「いいえ」 「恒久。ここにいたの?」 「ゆり」 「何だか久しぶりだね。水無瀬くん」 「そうですね。」 ここにはいないはずの五月女先生が話しかけてきた 数学の担当も今は五月女先生ではないので面と向かって話すのは久しぶりだった。

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