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第74話

全て丁重にお断りをして終えた頃にはいつもの如く後夜祭はもうやがて終わりを迎えるところだった 「みつけた!!」 急に掛けられた声に振り返る 「僕のことですか?」 息を切らした昼間の男が立っていた 「後夜祭は学校関係者じゃなきゃ入れないはずなのに何故?」 「あぁ…まぁいろいろ」 強面だが腰の低さに笑みが溢れた 「っ…か…可愛いっ…」 「え?」 「あ…いや何でもない…昼間は変なところを見せてすまなかった。新庄先生に君たちの関係のことを聞いた。ゆりは…あ…五月女は俺の従兄弟だ。今心の病を患っていてあんなことになった。新庄先生とは高校からの友人で何かと気に掛けてもらっていたからついあんなことを…すまない。でも二人はそんな関係じゃない。何でもないんだ。だから新庄先生を信じてくれないか?ゆりの方は俺が何とかするから。」 「…大丈夫です。どのみち僕と翔琉は…それを言うためにわざわざ探してくれたんですか?」 「あぁ。新庄先生には幸せになって欲しいから…だから…」 「…翔琉の事何か知ってるのですか?」

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