ひたすら走る…走る… 息が上がる…でも足は止めない… たどり着いた場所 「遅かったな。ことり」 大好きな笑顔であなたが待っていてくれた 『ことりへ 卒業おめでとう この指輪は預かっておいて お前と離れるのは寂しい だからこれを側においていて 今日の18:00に家に来て。話がある 翔琉』 「遅かったな。ことり」 「翔琉…話って何？」 「ことり…愛してる…俺と一緒になってくれませんか？」 小さな箱…新しい箱…ゆっくり開けるとそこには小さな石が嵌め込まれた新しいリングが収まっていた 「受け取ってくれる？」 目の前の光景が信じられない…夢…？でも…夢でもいい…だから…僕は… 「はい…」 頷いた… 「良かった…」 強く強く抱き締められる大好きな匂い… 「ことり…愛してる…離さないから…」 完