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第83話 おまけ
「手紙気付いてなかったらどうしようかと焦った」
「…気付かなかったらどうするつもりだったの?」
「お前の家におしかけるつもりだった」
「僕が不在だったら?」
「待たせてもらう」
「バカ…」
「ごめん。お前泣いたの?目が腫れてる」
「誰のせいだと思ってるの?」
「え?卒業だったから寂しいのかと」
「翔琉のせいだからね」
「え?何で?何で俺??」
「だって…翔琉は…僕以外にもたくさん相手がいるでしょ?」
「は?」
「それにあの日…3年だけって言った。卒業式までって言った」
「うん。言った」
「だから…もう終わりなんだって…これで翔琉との関係はなくなるんだって…そう思っていたから」
「は?待て待て。まず他にいるって何だ?」
「だって…準備室たくさんの人出入りしてた…いろんな人に告白されるのみた…キスしてるのも見た…」
止まったはずの涙が溢れる
「ちょっ…ストップ!!キスって何?」
「え?去年の文化祭で生徒会長と二人きりで…してた」
「はぁ?何で俺があいつと?…二人きり…あれ?あれか?あぁ!!キスなんてしてねーよ。あいつの目にゴミ入ったって大騒ぎしたから取ってやってただけ。何でお前以外の奴とやんなきゃなんないの?気持ち悪い」
「え?」
「そもそもことりがいるのに他の奴と関係持つなんてあり得ない!!お前以上に可愛いやついなかったし…」
「は?いたら行ってたの?」
「んなわけねぇだろ。お前知らないだろ?俺がどんだけお前のこと好きか」
「…」
「お前が他の奴に話し掛けられるだけでも俺余裕なかった…お前は顔もいいし何だかんだいいながらも優しい。頭もよければスポーツだってできる。教師の俺より頭いいじゃん。いろんな奴に告白だってされるし…あの笑顔他に向けられたらって思うとモヤモヤしたし…それに俺10も上だし…お前がいつか他に出来たらって思うと…」
「…じゃあ…卒業式までって?」
「そのままだよ。こそこそと付き合うのは3年だけ。誰にも秘密の関係なんて嫌だ。堂々と付き合いたい。お前と出会ったその日から結婚だってしたいって思ってた!」
「え?…」
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