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「隼人さん…ごちそうさまでした!すごくおいしかった」
「よかった!ずっと一人暮らししてたかいがあった」
「え…じゃあ…あのベッドで…他の人を」
「は?え?また泣く?あのさぁ。この家にいれたの水無瀬とお前だけだよ
ちなみに寝室はお前しかいれたことない」
「え…でも」
「やるのは専ら校内のどこかかラブホ。俺好きでもない人自分のテリトリーにいれるなんて無理!すごく嫌だ。相手のテリトリーにも入りたくないし。」
「…」
「最低だろ?結局好きでもないのに相手の好意を利用してやることやってたの。それでもお前は俺で良い?」
こんなに汚れた俺が今更だけど触れてもよかったの?…
「でも俺知ってます。本当は隼人さんが優しくて…だから…抱いてきた人はどうしてもって言う人だけだったって…」
「え?」
左近side
「昨日…ね。水戸先輩に告白したんだ」
俺の気持ちを知らない友人が俺に語りかける
「でもね…断られちゃった…好きな人がいるって…諦められなくて抱いて欲しいってお願いしたら…抱いてくれた…痛かったけど…幸せだった…でもね…キスだけは口にしてもらえなかったんだ…気持ちが通じた人に取っておいて欲しいって…優しいよね…」
「…そう…」
「終わったあと本当に申し訳なさそうに謝ってくれたんだ。僕は先輩の唯一にはなれなかったけど…でも…吹っ切れたよ。多分あの噂って僕みたいな人たちが沢山いるからじゃないかな?…水戸先輩に好かれてる人羨ましい。おそらく水無瀬先輩だと思うけどね…」
「すごいね…頑張って告白できて偉いね。君にはそう遠くない未来に運命の人と出会うって見えてる。だから…前を向いて笑って?」
ほとんどの人が何故か同じような報告を俺にしてきた。同じ想いをもつ俺が引き寄せていたのかもしれない…
「あー…そうなんだ…そんなことあったんだね…みんな…幸せ…掴んだかな?…大切な人に巡り会えたかな?俺みたいに…」
「えぇ…隼人さんと関係を持った人は揃っていい人に出会い幸せに笑っていますよ。隼人さんは何か特別な力を持っていたかもしれません。みんなを幸せに導く力を」
「だったら…左近も幸せになれる?俺を選んだこと後悔しない?」
「俺自身のことは見えません。でも俺は後悔なんてしない。そう確信してます。だって他でもない俺自身が選んだ人だから…」
「ありがとう」
ねぇ。左近。俺たちはまだ始まったばかり。おそらく会える日も他の恋人たちより少ないのかもしれない。
でもね。俺はお前を離さないよ。空へ誓う…
fin.
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