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紅さんとドキドキバスタイム(9)
「っひ、あっ!!」
それは突然だった。
僕のお尻を洗っていた手がお尻の割れ目に触れて、孔の中に……紅さんの指が一本、入ったんだ。
「やっ、やっ!! くれな……っ!!」
どうしようもない異物感が僕を襲う。
それなのに、紅さんは優しく微笑んだまま、孔の中をクリクリとこじ開けるようにして揉んでいく……。
「大丈夫。ここも綺麗にするだけだよ」
「んっ、っふ……」
言われたその瞬間、僕の背中にわけの分からない震えが走る。
中にある指は、第一関節くらいまで入ってくる。しばらくしていると指が二本に増えた。
「やぁっ。紅さん、紅さん」
ふたつの指がお尻の孔を広げたり、擦ったりを繰り返してくる……。
その指にまとわりついている水気を含んだ泡がお尻の中に入るたび、まるで僕が中を濡らしているみたいに、クチュクチュと濡れた水音が聞こえてくる。
目の前では蛇口からお湯が流れているっていうのに、お尻の中から発せられる水音の方がやけに大きく聞こえるのは僕がいやらしい考えをしているからだろう。
「あっ、くれないさ、くれないさ……」
「そう、わたしだけを想い、感じなさい。他のことなど忘れなさい。誰からも君を奪わせる隙さえも作らせない」
「はぁ、あっ」
紅さんが僕のものを握るたび、グチャグチャといやらしい水音が聞こえる。
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