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紅さんとドキドキバスタイム(8)
だって、そこは……僕だって用を足す時ぐらいにしか触らない場所。
父さんにさえも触れられたことがないところだ。身体を洗う時さえも、そこそこで終わらせる場所なのに……。
そりゃ、たまに疼く時もあるけど……でも、自分でもソコは少し触れて終わる程度だ。
それなのに……。
「比良、大丈夫だよ。綺麗に洗うだけだからね」
にっこりと笑う紅さんの目の奥は、さっきとは違う輝きがあるように見えるのは、僕の気のせいなのかな。
そんなことを思っている間にも、紅さんの手は、僕自身を握る指、一本一本に力を入れたり抜いたりしてくる。
「ぁ……やぁ……」
ヘン。
僕ヘン。
身体が熱い。
触られた僕自身が震えているし、中にあるものを出したくなる。
「くれなぃさ……んっ」
長い指は先端から根元へ、また先端へと這わせていく……。
先端からはじき出された僕の先走りが、紅さんの指を汚していく。
「だめっ、汚い!! もう、離して!!」
「なぜ? 汚くなんてないよ……。ここも綺麗にしてあげるね」
硬くなっていく僕自身の後ろに、爪を立てた。
「やっ、だめっ。でちゃうっ!!」
「出しなさい。きっと気持ちよくなる」
「やっ、だめ、だめ!!」
紅さんの綺麗な手の中に出すなんてできるわけがない。
僕は何度も首を横に振るのに、紅さんはさっきよりも速度を上げて僕自身を扱いていく。そして今まで背中を這わせていたもう片方の手は僕のお尻を撫でる。
「っひ、ぁあっ!!」
前と後ろを一緒に触られて、どうしようもなくなってしまう。
紅さんの胸に顔をうずめる。
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