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第9話

それから何時間たったかわからない 膝を抱えて座り込んで時が過ぎるのを待って...窓からの光は消え、部屋は真っ暗になっていた ガチャン... 鍵が開けられた音がしてユウはパッと顔を上げた 「ユウ?大丈夫?」 彼が来てくれたことにホッとしていつの間にか渇いたはずの目が潤んでくる 彼はユウのそばにしゃがみこんだ そのうるんだ目を見つめて「泣いてた?ごめんね?まだ痛い...?」と心配そうに頬を撫でる 「ぅぅ...」 思わず小さく声を漏らし、胸に顔をこすりつけてしがみ付く 「ユウ?まだ痛いの?」 その声はすごく優しくユウ肩に降り積もる ユウは彼に首を横に振って痛くないことを伝えた 「良かった...じゃぁどうしたの?」 来てくれてうれしいことはどうやって伝えればいいのかわからない ただ抱きついて泣くことしかできなかった だけど彼はそんなユウを抱きしめながらすべて分ったように笑う 「ユウ...さみしかったんだね?」 腕の中から見上げるユウのおでこにチュッと軽くキスをする 「あっちの部屋連れて行ってあげる」 抱きかかえられてユウは彼の首に腕をまわしてしがみ付いた 彼の肩越しに自分の部屋を眺めて思う ここは嫌い 一人は嫌い... ***** ベットの上で彼にもたれかかるように座る ピッタリよりそって離れないように指先を絡めていく 「ふふっ...ユウはかわいいね」 彼は思わず絡めた指に力がこめた まるで子犬がしっぽを振るようにべたべたとまとわりついてユウは全身で彼を求めていた 「よしよし」 本物の子犬のように頭を撫でるとユウは彼の首すじをぺろぺろと舐めだした 「くすぐったい...」 そう言いながら彼は自分の膝にユウをのせてその小さな唇に吸い付いた チュルチュルと音をさせて吸ってみるとすぐに彼の腕を掴んでいた手の力が抜けていく 舌を奥に押し込むと苦しそうな息を吐きながらそれでも体をよせてくる 自分から求めて強請って体を預けてくるなんて...よっぽどの効果があったんだろう むらむらと湧き上がる欲望を感じながら彼は少年の口内をかき回す 口の端から溢れて流れ落ちる唾液を指でぬぐってはユウの口の中に押し込んだ そのまま倒れこむようにベットに寝かせて彼の真下になったユウに口を開けさせる 「口開けて?」 ユウに分かるように彼はアーンと口を開けてみせると、 それを真似するようにその小さな口を開ける そしてその口の中に彼は自分の唾液を垂らした 一筋、流れた滴りはユウの舌を流れて喉の奥に消えた それを見届けると「いい子だね」とほほ笑む ユウは彼の唾液を味わいながら、自ら舌を突き出して もっと、もっと、と彼の唾液をせがむしぐさをみせた おでこから瞼にキスの移動を繰り返す 「ユウ、知ってる?眼球って舐めても痛くないんだよ?」 そういいながら舌先で瞼をこじ開け、潤んだ瞳を舐めあげた 「あ...ぁ....」 ふるふるとしながら感じるように吐息を漏らした つるつると丸い舌感に少ししょっぱい涙の味 唇を離すと片目から自分の唾液が涙のように流れていた 「ユウ、おきて?」 両腕を引っ張って抱き起こして、その腕を自分の首に巻きつける 「ユウが俺にしてよ」 彼の膝の上でキョトキョトとユウはその意図を汲もうと試みる 「ユウにはまだ難しいかな?」 そういいながらユウの唇に自分のを押し付けて深くキスをした

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