332 / 445

「でっか...」 車を降りたマナトは空を見上げて思わずつぶやいた それもそのはず、連れてこられた涼介のマンションはまるで映画やテレビで見るような高層マンションだった 「なにぼけっとしてんだよ、行くぞ!」 せかされるようにしてマナト達一行はどでかいエントランスを抜ける すっげ...なにこれ.... あんぐりしながらきょろきょろと見渡していると突然手を引かれた 「マナくんっ、こっち」 ニッコリ微笑むユウに手を引かれてエレベータに乗りこむ 「ユウ、やるのっ、おすのっ」 「えらいなぁ、ユウは」 そう言うと涼介は背の低いユウを抱き上げてエレベーターのボタンを押させてあげる 押したボタンはまさかの最上階 あっという間に到着して開けた景色はまるでホテルみたいだった 各階にコンシェルジュがいるらしくユウを抱き抱えた涼介が軽々しく手を挙げて挨拶して、そのあとを椎名とマナトが続いていく

ともだちにシェアしよう!