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ギャラリーでは『竜の花婿』の前に一人の青年が立っていた。ギャラリーのオーナーが青年に気付いて少しギョッとした。青年は裸に近い格好をしているのだ。 「すみません! もう営業時間終了ですので……!」 青年が振り返り、その顔を見てオーナーは固まってしまった。憂いを帯びた顔はあの絵の青年そのものだ。 「いつも僕を見てくれていましたよね」 「え……あ……」 妖艶な微笑みにオーナーは言葉を失った。 「ねぇ、僕に触れたかった?」 青年の手に導かれて、オーナーの男は青年の体に触れて……そっと口付けを交わした。 end.

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