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第6話

「裕介~」 そう言って省吾は裕介に後ろから飛びかかった 「うおっ?!」 「あははっ毎回ゆーすけの反応おもしろ~」 「お前またかよ、飛びかかられる俺の身にもなれよー」 「いいじゃん」 と何時ものように2人でぐだぐだしていたら 飛びかかった時に裕介の首に回した省吾の腕が二人の顔を近づけ 急に裕介の耳に息が吹き掛けられる 「っっ……!!//// ちょっ!おまっ!!」 慌てて耳を押さえながら省吾から離れる 「ゆーすけ耳弱いよね~、顔赤いよ」 けらけら楽しそうに省吾は笑う その姿も目を引き付けてやまない雰囲気がある 「誰のせいだと思ってんだよ!」 「顔赤くして怒ってもあんまり迫力ないよね、ゆーすけは、ははっ」 ふんっと裕介はそっぽを向くと省吾が 「あ~あ、拗ねちゃった」 そう言って裕介の正面にまわり、裕介顔をその両手で包み、自分の方に顔を向かせる 「裕介ごめん、許して。今度、裕介が見たいって言ってた映画のチケット代俺もつから一緒に観に行かない?」 映画のことも揺らぐが決定的なのは、 省吾の大きな目での上目遣いに、少し反省している表情が可愛くて断りにくい くっそ、同じ男なのに!! 「……あぁ、許すし。映画観に行く……/////」 「やった~!今度の休みで良いよね?」 「ああ、」 「じゃ、決定!後でまた詳しい時間とか決めるのにメールするからよろしく~」 なんて話して授業受けてるうちに、あっという間に放課後になり皆下校し始める 今日は省吾が委員会で忙しいようなので裕介は先に帰ることになった 何時もは省吾が「一緒に帰ろー」なんて言ってきてお互い用事とか無いときは、一緒に帰ってる 周りからもあいつら仲良いなって思われているほどだ 省吾はかなりモテるのに、恋人なんかはいないらしく俺なんかとつるんでるばっかり、告白とか結構されているみたいだが全て断っているようだ なんだかその事がホッとする 恋人が出来る事自体は喜ばしいことだが、今みたいに2人でつるんだりする時間は減るだろうなって思うし (うわー、なんか俺女々しいかも……) そんなことを考えながら1人下校していると、自分を呼び止める声が聞こえた

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