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第7話

自分を呼び止める声は後方から聞こえ、振り返り見ると1人の女の子がいた 制服を来ているがうちの高校の物ではないので他校の生徒だ 女の子は長い柔らかそうな淡い色の髪を垂らし、緊張した面持ちでこちらを見ていた その顔はとても上品でどこぞの御令嬢かと思わせる美人ぶりだ そして、道端で話すのはあれなので近くの公園で話をしたいと言われた 時間は夕方で日もくれつつあり、公園の人影も少なくなってきていた 「……あのっ、わざわざお話聞いてくださるために、付き合っていただきありがとうございます」 ペコリと彼女は頭を下げ 俺と彼女は2人でベンチに座っていた 「んで、俺に話って何?」 「私、羽衣高校の(うるは)と言います。裕介さんとは初めてこうしてお話することとなりましたため、見ず知らずの私に付き合って貰って本当にありがとうございます」 俺の記憶が正しければ金持ちの高校だ (うるは)となのった彼女は一呼吸おいて決心したようにこちらを向きまた、話し出した 「以前、下校時に貴方を見かけてからずっとあなたの事が私のなかで忘れられずにいて、あなたの姿を見かけるたびに目で追ってしまっている自分がいました」 彼女は恥じらうように顔をうつむかせる 「外見だけで好きになったと思われているかもしれません、でも表情や動作がとても優しげでずっと気になっていました」 そこで彼女はギュッとスカートを掴み顔をあげて俺の事をまっすぐな目で見つめてきた 「私はあなたの事が『好き』です この感情が憧れまたは恋なのかはっきりしていないけれど、貴方を好きだという気持ちは本物です!」

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