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第17話

あまりにも唐突すぎて思考が追い付かない 突っ立ってる裕介の向きを変えてお互いに向かい合う位置に省吾は変え正面から裕介を見る 「お前が好きだ」 「高校の入学式からずっとお前のことが気になっていた。お前は覚えてないかもしれないけど、式の時に隣に座ってたんだよ? 1年の時もクラスは別だったがずっと気になってた、最初何で気になってるか分かんなかったし、好きって気づいてからもたまたまの感情なんじゃないかと思って過ごしてた……」 そこで区切って再度真っ直ぐに裕介を見つめる 「でも、2年になってどうしてもお前が気になって声かけてつるむようになった。そうすればお前のこと知れると思ったし、友達になれば友達としての感情が出てきてこんな恋愛感情消えると思ってた。でも現実は違くて、どんどん好きになっていった……。」 ふっと省吾の視線が伏せられ自嘲的な笑みがこぼれる 「こんな俺気持ち悪いよな?ははっ……」 省吾は堪えるように弱く笑った 裕介はというと、やっと頭が追い付いて来ていたところだった 「省吾、俺っ……」 「憐れみはいらないよ、気分を害して悪い……」 遮るように省吾が言葉を入れる 「さっ、さっさと風呂を入っちゃお!」 いつもと同じように明るく笑顔で話す そして無言で風呂にはいった

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