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第19話
2人は風呂から上がり
何処か少しよそよそしく
着替えをし、寝る準備をしていた
裕介は客間に通されそこに布団をしいていた
少し裕介の様子を見に来た省吾が
「今日はごめん、おやすみ」
と力なく今にも消えそうな笑みでその場をたった
胸のうちにモヤモヤするものを抱えながら電気を消して裕介は布団に潜った
いくら寝ようとしても、頭から省吾の告白が離れない
告白には嫌という感情はおぼえず
しかし、自分は省吾のことをどう思っているかもまだ曖昧
よそよそしくの関係もなんだか居心地が悪くこんな関係は望んでいない
頭で考えていてもらちが明かないので裕介は布団から立ち上がり
省吾と話すべく省吾の部屋へと向かう
以前も遊びに来ていたので場所は知っている
廊下を歩き突き当たりの部屋へと足を運ぶ
そして、省吾の部屋の前で立ち止まる
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