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挑発

真っ赤になって怒った小峰が、取り巻き達に顎で合図らしきものを送った。一人が俺に近付いてくる。こいつは俺と同学年の奴。一緒に映画を観に行って、映画を観ながら俺のチンコを握ってきた奴だ…… 「修斗君……はぁぁ、修斗君……」 鼻息荒くして俺の前にしゃがみ込み、ネクタイを緩めていく。「綺麗だ……可愛い」と気持ち悪いセリフを呟きながら、俺のシャツのボタンを外していった。 ……勘弁してくれ。 シャツのボタンを全て外され思いっきり捲り上げられ、胸がはだける。 「谷中先輩、お肌きれいですね。 乳首も綺麗なピンク色。もっと色々見させてよ」 そう言った小峰に思いっきり蹴飛ばされ、俺は横に倒れてしまった。そのまま他の奴に仰向けに寝かせれるから、後手に縛られている手が自分の体重がかかって痛かった。 「なぁ、腕が痛いよ。縛るなら位置変えてくんない? これじゃ背中も痛いし……」 「ためだよ。緩めた瞬間に先輩暴れるでしょ?」 そうだね、残念…… 「でも、場所変えよっか? 床の上じゃヤリにくいよね」 小峰が言うと、一番デカい男が俺を軽々と持ち上げる。この準備室の更に奥にあるソファまで連れていかれドスンと投げられるようにして下ろされた。 ソファに座った状態で胸をはだけさせてる俺を、五人の男共が囲むようにして鼻息荒くガン見している。なんだよこの状況……最悪なんですけど。 「さ、谷中先輩はどんな味かな?好きにしていいよ」 「ちょっ! 重てえって……やめろ!」 一人にのしかかられ、気持ち悪く首筋から乳首をチュッチュッと音を立てて吸いつかれた。全身に悪寒が走る。めちゃくちゃ気持ちが悪い。 「……やめろって! 気持ちわりィんだよ!」 自由になってる足でそいつを蹴り飛ばしたら、結構軽くて思いの外すっ飛んでいった。「弱っ!」 と思ったのも束の間、一瞬にして他の奴らに足を押さえつけられてしまった。 クソが……この人数、厄介だな。 カシャンという音に気づき見てみると、小峰が拘束具を手に持って近付いてきていた。 ……マジかよ あっという間に長めの鎖で繋がれた革製のバンドで俺は足首を拘束されてしまった。これじゃ益々動けねえじゃん。 「谷中先輩? おとなしくしてないともっと縛っちゃうよ。 痛いの嫌でしょ?」 楽しそうな小峰がムカつく顔でそう言った。 一人が俺のズボンのベルトを外し始め、他の奴らが執拗に俺の乳首を弄ってる。 「気持ちよくねーよ バーカ」 「ほんとだね、気持ち良くなさそう……ここ 全然おっきしないねぇ」 小峰が下着の上から力任せに股間を揉んだ。 「痛えよ揉むな!」 「でもね、この人達 先輩に焦らされすぎてもう限界なんだって。色んな事したいって。楽しみにして来たんだよ? 先輩の乱れてる姿、僕も見たいなぁ」 そう言いながら小峰がポケットから何かを取り出すと、まわりの奴らが俺の頭を押さえつけた。 「……?」 一人に鼻を摘まれ、プハッと口を開けたその時、小峰がその何かを俺の口の中にボタボタ垂らした。そしてそこにあったジュースを流し入れる。 「 ……? ッゲホ! ……ゲホッ……ングッ、何だよ!今の!」 何か変なの飲まされたぞ? 「大丈夫、そんな強い薬じゃないからさ、楽しんでよ」 笑いながらそう言う小峰の手にはビデオカメラ。ニタニタしながらそれを俺の方へ向けてきた。 「ッてめ! 何撮ってんだよ!」 カーッとなって怒鳴った瞬間に、俺は自分の体の異変を感じた。

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