210 / 432
辛抱堪らん!
竜太は「今日のお返しに……」と言って、頑張って俺を気持ちよくさせようとしてたみたいだけどそんなのだめだめ。今日は久しぶりの竜太をたっぷりと可愛がるって決めてるんだ。
それでもエロ降臨した竜太が意外にも俺のことを攻め立てる。竜太のエロいスイッチはいったいどこで入るんだろうな。俺の上に跨って、自ら腰を押し付けてきて喘いでいる……どんだけエロいんだよ。嫌いじゃないけどちょっと戸惑う。自分のペースじゃなくなっていくのがわかって焦ってしまう。下から眺める竜太の表情。凄くエッチで唆られる。これ以上やられたら堪らないや。
竜太に押さえつけられてグッと深くキスをされる。竜太の腰が俺の上で擦られて気持ちがいい。力はないけど全体重をかけて俺に抱きついているから、動けない。まるで犯されているような感覚にもなって不思議な気分だった。
竜太のキスは遠慮がちだけどくまなく俺の口内を撫ぜまわし、心地よい快感を与えてくれる。俺は竜太にキスをされて、初めて口の中も性感帯なんだって知ったんだ。キスだけでこんなにも気持ちがいいと教えてくれた。
辛抱堪らん!
俺は堪らず体を起こし、竜太の背中に手を回す。側にあるローションを手に取り竜太の尻に手を這わすと、期待するように俺を見つめるから俺はそれに答え、指を挿入させ反応を見た。
「やだっ、ああ……やっ、周さん……」
「やだとか言って、気持ちいいんだろ? ……俺を煽ったお返しだ」
やっぱりこの声を聞きたい。俺の与える快感でグズグズに啼く竜太が見たい。もうここからは俺の好きなようにさせてもらおう……そう思って俺は竜太を押し倒した。
きっと竜太はここを弄られるのにはまだ抵抗があるのだろう……それでももう快感は拾えているはずだから、俺は遠慮なんかしないで気持ちいいポイントを抉っていく。「イヤだ」と訴える言葉とは裏腹に、完勃ち状態の竜太のそこからは糸を引くようにカウパーが溢れていた。
イヤだと泣いても、今日はたっぷりたっぷり解してあげる。なんなら俺の指だけでイかせてみたい……
耳元で愛の言葉を囁いてみる。その途端に竜太のアナルがキュッと締まった。
「や……だ、恥ずかしい……んっ、あん…… 」
……可愛い。もっと乱れろ。
竜太の奥まで指を沈めて、緩々と前も扱くと竜太はひっきりなしに喘ぎ始めた。きっともう泣いているんだろう、少し鼻声のその喘ぎ声に俺はますます興奮して竜太の足をぐっと開いて持ち上げた。
指を抜き、今度は顔を近づける。俺のしようとしていることを察したのか、竜太の腰がちょっと逃げた。
「逃げんな……」
俺は逃げる腰を捕まえて、竜太のアナルに舌を這わす。慌てる竜太を無視して俺は押さえこむようにして行為を続けた。
「やっ、やだ!……ひぁん……あっ……だめだめっ! そんなとこ……ああん、ひゃっ……やっ、ああ…… 」
嫌がってても感じてしまうらしい。気持ち良さそうな竜太の声に俺は満足して顔を上げた。案の定、竜太は真っ赤な顔をして泣いている。それでも「気持ちいいだろ?」と聞くと、うん、と小さく頷いた。
俺は舐めるのをやめ、またゆっくりと指を沈める。
「竜太のいいところ……ここだろ?」
コリっとそこを擦ると、ビクっと体を反らし大きな声をあげる竜太。執拗にそこを弄りながら、竜太のペニスを激しく扱くと竜太は全身を大きく震わせ呆気なくイってしまった。
手で顔を覆い、肩で息をしている竜太。俺は竜太に覆いかぶさるようにして抱きつきキスをした。
今イったばかりなのに、俺がまたそこに触れるとムクムクと大きくなってくる。「気持ちいいの?」と聞いたら恥ずかしそうにまた竜太は小さく頷く。俺は竜太を抱き起こすと、最初のように俺の上に座らせた。
「竜太、自分で挿れてみて……」
赤い顔をして目を潤ませた竜太は、言われるがまま俺の上に跨り腰を下ろしていった。
「んっ……んん、うっ……ああ……」
少し苦しそうな顔をして竜太がゆっくりと腰を下ろしていく。じわじわと快感が襲ってくるのを俺はどきどきしながら竜太を見つめた。
ぷちゅ……という卑猥な音と共に竜太の中に埋もれていく。竜太は小さく息を漏らして俺にしがみついた。ギュッと目を瞑り俺に抱きつく竜太を見て、自分じゃ動けないんだろうと思い軽くキスをしてやる。うっとりと瞳を開けた竜太に「動くぞ」と告げ腰を掴んだ。
「あ!やっ!……あ! あ! んんっ……」
少し腰を浮かせた竜太。俺は下から激しく突き上げる。気持ちよすぎて俺の方がすぐにでもイってしまいそうだった。竜太は壊れた玩具のように喘ぎ声を漏らしている。俺が激しく突き上げる度に悩ましく声をあげるから嬉しくて優しくなんてできなくなってしまっていた。
何度も「周さん」と呼ばれ、キスを強請られる。キスをしながら竜太は自分でなんとか腰を動かそうとするけど、焦ったくて堪らない俺は容赦なく下から突き上げてしまう。その度に竜太は俺にしがみ付くしかなく、叫ぶように喘いでいた。
「あっ! ひゃっ! あん!……らめっ……あん、やっ! ……やだっ……んぁっ、あっ…… 」
呂律も回らなくなってるのが猛烈に可愛い……
「……竜太やべっ……気持ちい……顔、見せろ……」
竜太の腰を押さえつける。奥へ奥へと腰を押挿れ、今度は竜太の顔がよく見えるように正常位で挿入した。
竜太が俺にしがみ付いて耳元で喘ぐ。何度も何度も吐息と共に「好き」だと囁く。俺だって大好き……竜太が堪らなく愛おしい、とキスで答えた。
肩に腕を回し、ギュッと抱きしめ体を密着させながら俺は律動を激しくする。背中に回った竜太の手に力が入る。竜太にキスをしようと顔を見ると、頬に涙の跡を見つけた。そっとその涙の跡を舐めとり、優しくキスをして俺はもう一度竜太に愛を囁いた。
竜太がビクンと小さく痙攣し、俺のものを締め付ける。それと同時に腹の間に噴き出す熱を感じ、竜太がイったのがわかった。
竜太の体がまだ強張ってビクビクしている間に俺も難なく中へ欲を吐き出し、堪らなくなって竜太にキスを落とす。
気持ちのいい疲労感に襲われて、俺はしばらく竜太の上で動けずにいた。
ともだちにシェアしよう!