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第64話
「次……次回はいつ?いつなの!?それって野宮さんち?行きたい!早く行きたい!超行きたい」
「え!?いやまだ日にちは具体的には……こ、こらっ霖!だ、抱きつく前に下を!下着を穿きなさい!」
お尻丸出しで野宮さんに飛びついたら、顔を真っ赤にして怒られてしまった。
さっきの色っぽくてエロに積極的な野宮さんは何処へやら?あわあわと焦っていて、ちょっと可笑しい。
とりあえず寒いし恥ずかしいので、パンツを穿き身支度を整え、野宮さんが落とした飲み物を探して助手席に座った。
手元にはすっかり冷えてしまった缶のココア……
冷えちゃったけど、冷えたくらいが今の僕には丁度いいかな。
身も心もぽかぽか満たされて暑いくらいだ。
「靴が冷たいけど、我慢だな」
「かっこいい革靴が台無しだね」
「本当だな。まぁ仕方ないさ」
「ね、そう言えば僕のこと、霖って呼んでくれてるよね?僕も野宮さんのこと名前で呼んでもいい?」
「え、あ、ま、まぁな……」
「野宮 碧人 ……あいとだから、あいちゃんかな!」
「……はは……まさか霖にそう呼ばれる日が来るなんてな」
「あいちゃん……可愛い〜!ね?あいちゃん」
「そうだな」
「で、いつあいちゃん宅に行っていい?明日?」
「!」
「早くないと僕嫌だよ。僕だけ気持ち良くして貰ってなんてさ。それにあいちゃんだって辛いでしょ?あ、自分でヌいてもいいけど、ちゃんと僕のこと考えながらシてくれないとヤダよ? 」
「……あ、あのな……露骨にそんなことを言うなって。ちゃんと時間作るから心配するな」
「えー本当にー?」
助手席に座り、運転しているあいちゃんを横目眺めた。
横顔も男前で真面目……エッチなんて興味なさそうな顔して、乳首の触り方はとてもエッチだ。
大きなその手……指で弄られて感じちゃって気持ち良かった。
もっともっと……感じたい。
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